能登半島地震からのなりわい再建や復興に携わる被災者によるフォーラム「能登をつないでいく」が1日、金沢市高岡町の市文化ホールであった。七尾、輪島両市から4人が出席し、活動内容や悩みなどを語ったほか、金沢市以南の人たちに「能登に来て復興前の姿を見たり、人とのつながりをつくったりしてほしい」と呼びかけた。
七尾市の和倉温泉多田屋の多田健太郎社長は、2月末にまとめた和倉温泉の創造的復興ビジョンについて「人によって大切にしていることが違い、スローガンが最も難しかった」と振り返った。話し合いには仲介役として外部人材を入れることや、それぞれの主張の共通点を探る重要性を訴えた。
輪島市門前町黒島地区でボランティア団体を立ち上げた杉野智行さんは、3月末で県庁職員を辞め「住民の一人として地域に関わりたかった」と語った。能登らしさを中長期的に考える際は「歴史に目を向け、先人の考えをくみ取る必要がある」と訴えた。
同町の町おこしに携わる宮下杏里さんや、輪島塗の工房を営む「輪島キリモト」の桐本泰一代表も登壇した。宮下さんは「能登を見に来て防災意識につなげてほしい」と強調。桐本代表は「子どもが戻ってきたいと思える地域を作るには元気の連鎖が必要」と話した。
フォーラムは、文化を軸としたまちづくりをするNPO法人「趣都金澤」が主催。約50人が参加した。(岩本雅子)
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