チャンピオンズリーグ（CL）は29日にグループリーグ第2節が行われ、グループHではユヴェントスとチェルシーが対戦した。
セリエA開幕4試合勝利がなかったが、ここ2試合では連勝で大一番に臨んだユヴェントス。ディバラとモラタをケガで欠く苦しい状況の中、最前線にはキエーザを起用した。一方ディフェンディングチャンピオンのチェルシーは、開幕から無敗を貫いていたものの、直近の試合でマンチェスター・シティに敗戦(0-1)。こちらもカンテやマウントら主力を複数欠く中、最前線はルカク、シャドーの一角にツィエクを起用している。
試合の序盤はチェルシーがボールを握り、ユヴェントス陣内へ押し込む時間を作る。ボックス近くまで何度もボールを進め、相手へのプレッシャーを強めていく。一方のユヴェントスは低い位置でブロックを構え、時折カウンターをちらつかせる。20分にはショートカウンターからキエーザが右サイドを駆け上がり、惜しいシュートを放った。
ユヴェントスは31分にもラビオが際どいシュートを放つなど、押し込まれる中でチャンスを作り、徐々にペースを握っていく。一方のチェルシーはほとんどチャンスも作れないまま、前半をスコアレスで折り返す。
ボールを握りながらも苦しんだチェルシーは、後半頭からアロンソに代えてチルウェルを投入する。すると46分、いきなり試合が動く。ユヴェントスはキックオフから前線にボールを送り、最後はボックス内に飛び込んだキエーザが豪快にネットを揺らした。ホームチームが相手の出鼻をくじく先制点を奪う。
試合が動いた後も展開は変わらないが、チェルシーはチャンスを作ることに苦戦。ルカクに良い形でボールが入らず、停滞感を感じさせる。トゥヘル監督は62分に大勝負。ツィエク、アスピリクエタ、ジョルジーニョを下げ、ハドソン＝オドイ、チャロバー、ロフタス＝チークの3枚を入れ替えた。しかしユヴェントスの守備を崩せず、64分には逆にカウンターからベルナルデスキに決定機を許す。
75分、チェルシーはようやくルカクが惜しい形でヘッドを放つ。その直後、トゥヘル監督は最後の交代カードを使い、クリステンセンを下げてバークリーを投入。攻撃的な選手を送り、ゴールを目指す。一方のユヴェントスはラビオとキエーザを下げ、マッケニーとキーンを送り出し、試合を締めくくりにかかる。
チェルシーは83分、ボックス内で反転したルカクが決定機を迎えたが、シュートは枠の上へ。その直後、アッレグリ監督はベンタンクールに代えてキエッリーニを送り出し、守備を固める。結局スコアはこのまま動かず、ホームのユヴェントスが1-0で勝利を収めた。
ポゼッション率は30％台で、枠内シュートは1本だったユヴェントス。伝統的な堅守と大舞台での勝負強さを遺憾なく発揮し、王者を下してグループ連勝を飾った。一方のチェルシーは、これで公式戦連敗となっている。
またグループHもう一試合では、ゼニトがマルメに4-0と快勝を収めている。
