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F1第15戦ロシアGP、レッドブル・ホンダは最後尾スタートのフェルスタッペンが降雨を活かして2位に メルセデスのハミルトンは前人未踏の100勝目 - Car Watch
tinggalaja.blogspot.comF1第15戦ロシアGPが9月24日~26日、ソチ・オートドロームで開催された。前戦イタリアGPでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)とメルセデスのルイス・ハミルトン選手のクラッシュでチャンピオン争いは激しくなるばかり。
そうした中、フェルスタッペン選手はイタリアGPで3グリッド降格になったこともあり、ロシアGPではパワーユニットの4基目投入を選択してペナルティを受け、最後尾からのスタートとした。
予選では、雨が乾いていく路面の中でマクラーレンのランド・ノリス選手(4号車 マクラーレン・メルセデス)が初のポールポジションを獲得。ハミルトン選手は4位に終わった。これを受けメルセデスはバルテリ・ボッタス選手のパワーユニットの一部エレメントの交換を選び、予選7位から17位の降格を選択、決勝でフェルスタッペン選手をマークする戦略に出た。
決勝スタートでは、2コーナーまでに予選2位のカルロス・サインツ選手がポールのランド・ノリス選手を抜きトップに立つ。その2人がレースをリードし、3位からスタートしたジョージ・ラッセル選手(63号車 ウイリアムズ・メルセデス)が4位以下を抑える形になった。
ハミルトン選手はスタート後の位置取りに失敗し、6位まで順位を下げてしまった。序盤はその3位グループに抑えられる形になった。
その逆に、6周目にフェルスタッペン選手は前を走っていたボッタス選手のインにズバっと入る動きを見せ、見事にオーバーテイクして前に出ることに成功した。その後もフェルスタッペン選手は追い上げを続け、スタートでミティアムタイヤを選んだトップ勢がピットに入るころには、トップ10まで順位を戻すことに成功した。
さらにフェルスタッペン選手の勢いは続き、20周目には2位のダニエル・リカルド選手(3号車 マクラーレン・メルセデス)、ハミルトン選手、チームメイトのセルジオ・ペレス選手(11号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)、フェルナンド・アロンソ選手(14号車アルピーヌ・ルノー)の集団に追いつき、最後尾からトップグループまで戻ってきたことになった。
ハミルトン選手が100勝目、最後尾からスタートのフェルスタッペン選手は終盤の降雨を利用して2位に
27周目にハミルトン選手とフェルスタッペン選手が同時にピットイン。29周目にはトップを走るノリス選手がピットイン、タイヤ交換した選手ではトップでコースに戻ることに成功した。
今回のレースはタイヤ交換1回のワンストップレースとなるため、この時点でノリス選手が圧倒的な有利な状況になった。
全車がピットストップを終えると、トップはノリス選手、2位はハミルトン選手、3位はサインツ選手、4位はリカルド選手、5位ペレス選手、6位アロンソ選手、7位フェルスタッペン選手という順位になった。
レース終盤はトップを走るノリス選手と2位のハミルトン選手のマッチレースに。そのままゴールするのかと思われたレース終盤、雨が降ってきて、タイヤを交換するドライバーと交換しないドライバーに分かれることになった。
トップを走るノリス選手はスリックタイヤのまま走るステイアウトを選択し、ハミルトン選手は雨用タイヤであるインターミディエイトに交換と異なる選択を行なう。ところが、雨は強くなるばかりでフルウェットのコンディションに。
スリックタイヤで走り続けたノリス選手は、コース上に留まるのも不可能な状況になり、残り2周でピットに入らざるを得なくなった。スタート直後からずっとトップを走ってきたレースだったが、最終的に7位まで順位を下げることになった(ファステストラップとドライバー・オブ・ザ・デーは獲得)。
その結果、トップに立ったメルセデスのハミルトン選手が優勝した。ハミルトン選手はイギリスGP以来の優勝で、今シーズン5勝目。2007年のカナダGPでの初優勝から数えて、前人未踏の100勝目を得た。
2位は、タイヤ交換した後、ミディアムタイヤに苦しんでいたが、インターミディエイトに換えるタイミングが抜群だったレッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手。最後尾から見事2位に入るレースを見せて、ポイントランキングこそわずかにハミルトン選手に2ポイントのリードを許したものの、パワーユニット交換のダメージを最小限にとどめることに成功した。
3位は予選2位からスタートしたフェラーリのサインツ選手で、フェルスタッペン選手と同じタイミングでタイヤを交換したことが功を奏した。4位はマクラーレンのリカルド選手でこちらも同じタイミングでのタイヤ交換。5位はメルセデスのボッタス選手、6位はアルピーヌのアロンソ選手となった。
レッドブル・ホンダのもう1台、ペレス選手は雨が降り出すまで3位を走っていたが、インターミディエイトタイヤへの交換が遅れ、9位に終わった。アルファタウリ・ホンダ勢はピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ)は13位、角田裕毅選手(22号車 アルファタウリ・ホンダ)は17位と、どちらもインターミディエイトへの交換が遅れ、ポイント圏外で終わってしまった。
F1第15戦ロシアGP 決勝結果
順位 | 号車 | ドライバー | 車両 | 周回数 | タイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 53 | 1時間30分41秒001 | 25 |
2 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・レーシング・ホンダ | 53 | +53.271秒 | 18 |
3 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 53 | +62.475秒 | 15 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン・メルセデス | 53 | +65.607秒 | 12 |
5 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 53 | +67.533秒 | 10 |
6 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ・ルノー | 53 | +81.321秒 | 8 |
7 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン・メルセデス | 53 | +87.224秒 | 7 |
8 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 53 | +88.955秒 | 4 |
9 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・レーシング・ホンダ | 53 | +90.076秒 | 2 |
10 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウイリアムズ・メルセデス | 53 | +100.551秒 | 1 |
11 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・メルセデス | 53 | +116.198秒 | 0 |
12 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・メルセデス | 52 | +1周 | 0 |
13 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 52 | +1周 | 0 |
14 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ・ルノー | 52 | +1周 | 0 |
15 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 52 | +1周 | 0 |
16 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 52 | +1周 | 0 |
17 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 52 | +1周 | 0 |
18 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース・フェラーリ | 51 | +2周 | 0 |
19 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウイリアムズ・メルセデス | 47 | DNF | 0 |
NC | 47 | ミック・シューマッハ | ハース・フェラーリ | 32 | DNF | 0 |
※ランド・ノリス選手にファーステストラップポイントを加算
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