珠洲市役所に派遣されている応援職員の有志が、日本の渚(なぎさ)100選にも選ばれている鉢ケ崎海岸を清掃している。近くには職員の滞在拠点があり、被災者の仮設住宅も完成。「海を眺めたり、遊んだりできれば気分転換になるのでは」と始めた。 (奥田哲平)
中心となっているのは長野市職員の山田伸晃(のぶてる)さん(52)と風間皓平(こうへい)さん(38)の2人。18日午前5時過ぎから、ビニール袋を手に海岸に落ちたペットボトルなどを拾い集めた。中には津波で流されたとみられる仏壇の一部やチャイルドシート、漁具も。1時間ほどで終えた山田さんは「今後は砂浜に出る道の草刈りも進めたい」という。
2人は4月から1年間の任期で派遣され、仮設住宅での生活支援や解体ごみの受け入れ業務などに当たる。風間さんがランニングの途中で海岸のごみを片付けはじめたのをきっかけに、4月下旬から週2回程度にペースで清掃し、この日で10回目となった。ほかの応援職員やボランティアが加わることもある。
珠洲市は2019年10月の台風19号災害で、長野市に最も長く応援職員を派遣していた自治体の一つ。その恩返しとして、長野市は今回の能登半島地震の中長期派遣職員として6人を送った。風間さんは熊本地震などでボランティアに参加した経験があり、「長期派遣なら継続的に支援できる」と手を挙げた。
珠洲市観光交流課によると、例年7月の海開きは未定。風間さんは「今年は無理でも、いつか観光客が来られるようなビーチにしたい」と願い、今後も清掃を続けるつもりだ。
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