ユヴェントス、C・ロナウドのPK2発などでバルセロナを撃破!逆転でCLグループステージ首位通過を決める - Goal.com

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08.17
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8日のチャンピオンズリーグ・グループG最終節、カンプ・ノウを舞台としたバルセロナ対ユヴェントスは3-0でユヴェントスの勝利に終わった。

グループG首位通過をかけた一戦。バルセロナが2-0で勝利した前回の試合では、クリスティアーノ・ロナウドが新型コロナのために実現しなかったメッシ対C・ロナウドというここ15年間のフットボールシーンをリードしてきた両巨頭の再戦も実現している。

試合は開始から11分後に動く。ペナルティーエリア内でC・ロナウドがアラウホに倒されたとして、ユヴェントスがPKを獲得(アラウホは肩で競り合っただけで極めて厳しい判定だったが……)。C・ロナウド自身がこれを決め切った。ユヴェントスの勢いは先制後も衰えることなく、20分に追加点を獲得。左サイドから右サイドへと細かくボールを繋いでいき、クアドラードの折り返しに反応したマッケニーが、ジャンビングボレーでGKテア・シュテーゲンを破った。

2点のビハインドを負ったバルセロナはここからボールを保持してユヴェントスゴールに迫るが、ここ最近と同様に攻撃の迫力を欠き続ける。アタッキングサードで壁パスを繰り返すクーマン監督仕込みの攻撃はユヴェントスの堅守に跳ね返され続け、ときにメッシがフィニッシまで持ち込んでもGKブッフォンが壁として立ちはだかった。

ハーフタイム、クーマン監督はトリンコンとの交代でブライトバイテを投入し、グリーズマンの偽9番ではなく本物の9番を1トップに据える。しかし、それでも停滞する状況を打破できないでいると、50分にエリア内でのラングレのハンドを取られて、またもユヴェントスにPKを献上。C・ロナウドが再びPKを決め切り、スコアを3-0としたユヴェントスが当該対決の得失点でバルセロナを上回り、グループ首位に立った。

厳しい状況に立たされたクーマン監督はラングレ、ジョルディ・アルバをユムティティ、ジュニオールに代えて最終ラインをいじくる。また66分にはぺドリとの交代でリキ・プッチも投入した。バルセロナはその後、C・ロナウドの活躍に奮起するようにメッシが積極的にシュートを打ち続けるが、ブッフォンの牙城を崩すことはできない。結局、バルセロナは一矢を報いることもできず、ユヴェントスが3点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを聞いている。

この結果、ユヴェントスは勝ち点15でバルセロナと並び、先述の通り得失点差で上回り首位でのグループ突破を決め、バルセロナは2位通過となった。

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渋野日向子ら「全米女子」で2020年の締め 日本勢最多18人が出場 - ゴルフダイジェスト・オンライン

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08.17
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◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 事前情報◇チャンピオンズGC (テキサス州)◇サイプレスクリークコース 6731yd(パー71)、ジャックラビットコース 6552yd(パー71)

コロナ禍のスケジュール変更により10日に開幕する今年のメジャー最終戦。75回目にして初の冬場開催となる「全米女子オープン」に渋野日向子畑岡奈紗ら日本勢は史上最多の18人が出場する。

<< 下に続く >>

予選ラウンドはサイプレスクリークコース、ジャックラビットコースと大会史上初めて2コースを使用。決勝ラウンドは「全米オープン」(1969年)、欧米対抗戦「ライダーカップ」、「ツアー選手権」など男子のビッグトーナメントを開催してきた、より高難度のサイプレスクリークで行われる。

同じテキサス州で開催された前週大会「ボランティア・オブ・アメリカクラシック」を11位で終えた畑岡以外は、日本から渡米。19年の「AIG女子オープン(全英)」覇者の渋野は、2週間前の国内ツアーの20年最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を3位で終え、調子を上げて大一番を迎える。

その「リコーカップ」を制して国内メジャー2連勝を挙げた原英莉花は、小祝さくら古江彩佳西村優菜らと同じく初の海外メジャー挑戦となる。国内賞金ランキングトップの19歳、笹生優花はアマチュア時代に出場した19年大会(予選落ち)に続き、2年連続での出場。

前年大会は、サウスカロラナイ州のカントリークラブ・オブ・チャールストンで開催され、イ・ジョンウン6(韓国)が制した。日本人最高の5位に入った比嘉真美子、22位の勝みなみも2年連続でエントリー。上田桃子は7年ぶりの参戦、河本結稲見萌寧浅井咲希らは初出場となる。

ウェイティング1番手の渡邉彩香が繰り上がり出場を見込んで現地入りした。

<主な出場予定選手>
イ・ジョンウン6穴井詩浅井咲希古江彩佳原英莉花畑岡奈紗ブルック・ヘンダーソン比嘉真美子稲見萌寧ダニエル・カン柏原明日架勝みなみ河本結キム・セヨンコ・ジンヨン小祝さくらネリー・コルダミンジー・リー三ヶ島かな西村優菜岡山絵里朴仁妃パク・ソンヒョンソフィア・ポポフ笹生優花渋野日向子高橋彩華上田桃子

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75歳以上の医療費増、若者も見据える - 日本経済新聞

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07.54
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「75歳以上」を対象とする政策は政治課題になりやすい。病気などで医療費がかかりやすくなる世代で、この層が増えるにつれて社会保障費の増大を抑える対応が必要になる。

足元では政府と公明党が75歳以上の医療費窓口負担について1割から2割に引き上げる対象範囲を調整中だ。浮いた財源を活用し、若年層向けの政策も見据える。米大統領選で示されたように若者の支持をどう獲得するかは選挙の勝敗を左右する。政権運営に直結...

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December 09, 2020
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五輪選手村に滞在制限 競技5日前~終了後2日まで - 中日新聞

五輪選手村に滞在制限 競技5日前~終了後2日まで - 中日新聞

07.17

 【ジュネーブ=共同】国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は7日、オンライン形式の理事会後に記者会見し、新型コロナウイルスの影響で来夏に延期となった東京五輪の感染予防策として、選手村での滞在を各競技の開始5日前から終了後48時間(2日)以内に制限する新たなガイドライン(指針)を発表した。大会組織委員会と合意し、IOC選手委員会も了承したという。

 大会後半の陸上やレスリングの選手は開会式に、前半に登場する柔道や競泳、体操の選手は閉会式に参加できない可能性が出てきた。同会長は「感染リスクを最小限に抑えるために滞在者数を減らす必要がある」と述べ、選手や競技役員に適用する異例の措置に理解を求めた。

 指針では、時差対応で早めの来日を希望する選手に全国の事前合宿地で調整することを要望。日本への渡航時間や時差が少ない場合は、競技前の滞在をさらに短縮すべきだとした。一部競技で静岡県伊豆市、神奈川県大磯町の「分村」やマラソン・競歩を実施する札幌市に滞在する選手には、競技後に東京の選手村に移動しないよう促す。

 バッハ会長は「競技のパフォーマンスや開会式参加とのバランスも保ちたかった」と説明。会場練習が義務付けられた競技や時差が大きい選手、開閉会式に参加できない国・地域を出さないための特例は認める余地を残した。

 大会の観客受け入れに関しては新型コロナのワクチンの開発状況などを踏まえ、来春までに決定する方針を示した。

 開会式の参加選手数の削減について、組織委の森喜朗会長は簡素化にもつながるとし、11月の記者会見では「非常にこだわりを持っている」と強調していた。

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阪神がドラ1右腕をダブル獲り! 前ソフトバンク・加治屋、前中日・鈴木の獲得を発表(Full-Count) - Yahoo!ニュース

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  1. 阪神がドラ1右腕をダブル獲り! 前ソフトバンク・加治屋、前中日・鈴木の獲得を発表(Full-Count)  Yahoo!ニュース
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  3. 阪神 前ソフトバンク・加治屋を支配下、前中日・鈴木を育成で獲得  スポニチアネックス Sponichi Annex
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  5. 阪神、前ソフトB・加治屋&前中日・鈴木翔太を獲得  サンケイスポーツ
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城田優「一緒に松丸亮吾を倒しましょう」 梶裕貴らも参戦し超難問に挑む - マイナビニュース

城田優「一緒に松丸亮吾を倒しましょう」 梶裕貴らも参戦し超難問に挑む - マイナビニュース

11.54
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俳優の城田優らが、8日発売のエナジードリンク「ZONe」の新商品「ZONe Unlimited ZERO」のプロモーションとして、松丸亮吾が監修した超難問を解き明かしていくユーザー共闘型謎解きゲーム「ZONe謎解きルーム」に出演する。

ZONeは今年9月に、松丸をはじめ各業界を代表する“謎解き四天王”が出題するスマートフォン向けコンテンツ「ZONe謎解きダンジョン」を公開し話題に。今回の第2弾では、俳優・アーティスト界を代表する謎解きマニア城田、人気声優の梶裕貴、クイズ王として活躍する古川洋平氏とユーザーが共闘して超難問に挑戦。ユーザーは“謎解き精鋭部隊”となり、城田や梶、古川氏と、チャットでの会話や擬似的な音声通話をしながら謎を解いていく。

監修を務めた松丸は、ZONe謎解きのコンセプトである“没入”に注力。「特に没入して欲しいのは『ある謎めいた文章』が出てくるところでしょうか… …没入して気づいた瞬間は頭に閃光が走るような爽快感があると思うので、ぜひ諦めずに解いてほしいですね」とこだわりのポイントを挙げ、「特に最後の問題は本当にびっくりすると思うので、絶対にたどり着いて欲しいです」と熱弁した。

そんな松丸の敵となる城田は「亮吾は、彼が謎解きを世の中に浸透させる前から付き合いはあるんですけど、今では謎解き界のレジェンドで、太刀打ちできない最強ラスボスみたいになっているので……」と以前からの関係を明かし、「一緒に松丸亮吾を倒しましょう!」と呼びかける。また「亮吾は比較的初心者に対しても優しくて、面白いナゾを作ってくれるので」と初心者でも楽しめることをアピールする。

テレビ番組でも謎解きに挑戦したことのある梶だが、「僕が“没入”するのは演技をしているとき。キャラクターを演じていて、自分自身、思いもよらなかった感情が溢れてくるのがお芝居の魅力ですね」と仕事で得られる“没入”を語り、「謎解きに関しては……得意な訳ではないですが、大好きです」とコメント。

クイズ制作も手掛ける古川氏は「令和の謎解き王子である松丸くんと、平成のクイズ王として対決できて嬉しい」と喜び、「やっぱり固定概念を覆して新しい発想で向かわないと解けない謎が多いです」と早速ユーザーに助言した。

「ZONe謎解きルーム」の公開に合わせて、本日12時に松丸のYouTube公式チャンネル『松丸亮吾のひらめきラボ』では城田、梶、古川氏が松丸と謎解き対決を行う動画を公開。城田は9月に放送されたTBS系『有田プレビュールームSP』にて、自身が考えた謎を松丸に解かれてしまい悔しい思いをした。そのリベンジマッチともいえる今回は、謎解き早押し3本勝負で互いのひらめき力を競う。

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December 08, 2020 at 10:51AM
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風評にも揺るがず、福島のピッチに立つ ドイツから来た20歳のストライカー、「僕は自分の目で判断する」(杉山孝) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース

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福島県にプロサッカークラブがある。そう伝えると、ドイツ人の友人は驚いていた。そんな普通の暮らしがあるとは、といった反応だった。すでに東日本大震災から5年が経っていた頃のことだ。

「ほら、見てよ」。そのクラブにプロ選手としてドイツからやって来た若者は、スマートフォンに「Fukushima」と打ち込んで、検索結果をこちらに見せた。画面のトップに表示されていたのは、事故発生当時の福島第1原発の写真だった。

エメル・トカチは今、福島ユナイテッドFCの一員としてプレーしている。昨年の夏に湘南ベルマーレへ加入し、期限付き移籍で福島へやって来た。

幼少期からドイツのレヴァークーゼンで育った。そのトップチームから今夏に7100万ポンド(約99億円)と言われる移籍金で英プレミアリーグのチェルシーへ移籍したカイ・ハヴァーツはアカデミーでの1学年先輩で、ともにプレーした。

前述のとおり、ヨーロッパでは今でも福島に対する誤解、偏見が根強いようだ。2012年にはフランス国営テレビのバラエティ番組が、同国代表と対戦して1-0の完封勝利に貢献した日本代表GK川島永嗣の腕が4本あるように写真を合成し、「フクシマ(第1原発の事故)の影響ではないか」と揶揄したことがあった(この発言はフランスを含む欧州でも問題視された)。

日本からの距離に比例して、欧州では風評がねじれを増しているようだ。そうした状況ながら、名門で育ったエリートはどうして、どんな思いで福島へとやって来たのか。染まり始めた紅葉と、うっすらと雪をかぶった遠くの山頂が美しいコントラストを描く福島市郊外、飯坂温泉近くのクラブハウスで話を聞いた。

きっかけは日本期待の若手とのプレー

ドアを開けて入ってきた瞬間から、エメル・トカチは全身からフレンドリーさを放っていた。「日本は素晴らしいね。生活でも、困ったことは一度もないよ」。日本での、福島でのプロフットボーラーとしての日々を楽しんでいる。

筆者撮影
筆者撮影

遠い異国でプロ選手になるきっかけは、年代別日本代表のある選手だった。

「レヴァークーゼンU19でプレーしている頃、日本から来た選手が練習に参加したんだ。セレッソ大阪のジュン…、そうジュン・ニシカワ(西川潤)。僕らと1、2回一緒に練習をして、1試合に出場した。ジュンと僕は練習試合で、一緒にプレーしたんだ。僕は2、3点決めて、ジュンは僕のアシストから1点決めた。その時、日本人の代理人が僕を見ていて、『日本に行く気はあるかい?』と聞いてきたんだ」

トカチは現在、元日本代表FW本田圭佑の実兄である本田弘幸氏が設立した会社に、日本での代理人業務を託している。前述の試合でトカチに興味を持った同社のスタッフが、レヴァークーゼンと湘南ベルマーレ、そしてトカチをつないだ。その結果、湘南からのオファーへと発展したという。

――日本行き以外の道は考えなかった?

「U19が終わった後、初めて来たオファーが湘南からのものだったんだ。湘南というクラブを見てとても気に入ったし、クラブも僕を気に入ってくれたので、契約を結んだ。Jリーグも日本のことも、とても気に入っている。実際に来て、目にして、気に入ったんだ。湘南、平塚地域のあらゆるものが好きになった。だから、決断するのは簡単だったね。喜んでサインしたよ。これはすごいチャンスだ、って思ったんだ。

湘南に来た後、トルコからオファーが届いた。練習に入る前に、(トルコ1部の)アンタリヤスポルがオファーをくれたけれど、もう日本に来ているし、契約を結んだと伝えた。練習参加するように言われたけど、断ったよ」

体験して驚いたJリーグのレベル

来日後、助けが2つあったという。1つは「6歳半か7歳の頃から12年間、U8からU19まですべてのカテゴリーでプレーした」というレヴァークーゼンでの教育だ。「欧州でも有数」と誇らしげに話す育成組織での成長の証拠に、ルーツがあるトルコとドイツのU-15、U-17代表に選ばれてもいる。トップ昇格はならなかったが、「確かに、あのクラブでプレーを続けるのはとても難しいことだけれど、受けられる教育はとても素晴らしいもの。だから、日本に来ても問題なかった」と感謝する。

もう1つ大きかったのが、来日当時にチームを率いていた「湘南スタイル」の生みの親、チョウ貴裁監督(現流通経済大学サッカー部コーチ)の存在だ。ドイツのケルン体育大学で学んだチョウ監督とは、ドイツ語でコミュニケーションをとれた。

「日本とドイツのサッカーは少し違うから、最初はちょっと苦労した。例えば日本のサッカーはとても技術が高くて、あまりミスがないけれど、ボールを持っても安全なプレーをすることが多い。ドイツではもっと戦術的で、フィジカルの要素が強く、チョウさん寄りなんだ。湘南が僕に合った理由もそこにある。日本的であり、ドイツの要素も少しある。だからこそ気に入って、僕は日本に来たんだ」

――チョウさんとはどんな話を?

「君なら日本でプレーできるよ、って言われた。まだ若いから当然もっと学ばなければいけないけれど、動きも技術もシュートも良いから、って。チョウさんの下で、(加入直後のリーグ戦とコパ・スダメリカーナの)2試合に出場できた。練習ではいつも話をしてくれて、良いところやもっと伸ばすべき点を教えてくれた」

ただしチョウ監督が退任すると、J1残留争いに苦しむチームとともに風向きが変わった。出場機会の増加を望むトカチは今季、湘南と提携関係にある福島ユナイテッドへの期限付き移籍を選んだ。

J1から2つ下のカテゴリーへ。初めて体験するJ3には、良い意味での驚きがあったという。

「Jリーグのレベルは高いと思う。J2もJ3も、映像で見ているとそれほどのレベルには見えないけれど、スタジアムで見ると、とても良いね。プレーや動き方など、とても良い。

福島にも、とても驚かされた。ここに来る前は、J3はあまりレベルが高くないと思っていたけれど、今ならばプレーするのがとても難しいということが分かる。若い僕にとっては、とても良いことだね。毎日、毎回の練習でどんどん学び続けているよ」

――J3が難しい点は?

「J3も含めて日本のプロリーグでは、すべてが速い。ボールを持つと、あらゆるところからプレッシャーをかけられるから、その前に考えて、何か行動を起こしておく必要があるんだ。ボールを持っても時間の余裕がないから、いつも困ってしまう。でも、パワーやシュート、動きといった僕の強みがあれば、ここで学んでさら高いレベルに行けると思う」

福島で懸命に力を磨く(筆者撮影)
福島で懸命に力を磨く(筆者撮影)

福島行きに難色を示した家族

福島に向かうにあたり、1つの問題があった。原発事故が起きた「フクシマ」行きに、家族が難色を示したのだ。

「2011年の爆発で、世界中の人が福島を知ることになった。だから僕がここに来た時、皆が同じことを尋ねてきた。『安全なの?』『病気になるかもしれないんじゃない?』ってね。僕も以前はそう思っていた。メディアやインターネットで『Fukushima』という言葉に続くのは、2011年の様子なんだ。家族も友人も、それに僕自身も含めて、福島は危険な場所だと思っていた。家族は福島行きにダメだとは言わなかったけれど、本当に安全か、どんな様子かと聞いてきた」

これが、世界の認識なのだろう。日本国内でさえ、今も風評被害は消えていないのだから。

――実際に来る前の福島の印象は?

「福島のことは何も知らなかった。Fukushimaと打ってググったり、インターネットを見てみると…。ほら、見てよ。最初に出てくるのは、2011年の出来事。こういう画像が、まず目に入ってくるんだよ。すると最初は、ああ、そうか、そういう場所なのかって思ってしまう」

インターネットが利便性を増すほど、人は弱り、安易に流されやすくなる。まるで、思考を奪われたかのように。

「でもその後で、自分自身に言い聞かせたんだ。これは単なるインターネットだ、ってね。時にインターネットは信頼に足らないことがある。僕には、自分自身で足を運んで、自分の目で見る必要があるんだ。今なら、そう言える。ただ写真を見るだけで判断するのは間違いだ。自分で足を運んで、自分の目で見て、知るべきだ、って。

福島は素敵なところだよ。だから、ここに来ることは僕にとって何の問題でもなかった。あんな画像を最初に見たら、例えばチェルノブイリのようなところだと思ってしまうかもしれない。でも実際に行ってみれば、そうじゃないことが分かる。だから自分で行ってみて確かめる必要があるし、僕はそうした。日本に来た時もそうだった。湘南からオファーが来た時にね」

湘南行きを決断したのは、「実際に来て、目にして、気に入った」から。J3のレベルも、スタジアムで目にし、実際に触れることで誤解に気付いた。

「ドイツでは、日本のことはあまりよく知られていないんだ。周りからは『本当に日本に行きたいの?』『日本はどんな感じ?』『日本人はどんな人たちなの?』って聞かれた。僕は『知らない』って答えていた。だからこそ、日本に行きたかったんだ。気に入れば暮らせるし、そうでなければ帰ってくればいい。でも、とにかく僕に見させてほしい、って」

ドイツにいた18歳の頃、日本のクラブが興味を寄せていると聞かされても、浮き足立つことはなかった。「まずはオファーがないと」と、“実物”にこだわった。

「僕はいつも、誰かが何かを言った時、あるいはインターネットで読んだ時、これは間違いかもしれないと考える。僕は自分の目で見てから判断を下したい人間なんだ。誰かが言ったことを、ただ繰り返すようなことはしたくない。だからこそここへ来たし、平塚、東京、そして福島、どこであろうとも僕は行く」

父の置き土産

家族には福島の写真や動画を送って、何の問題もないことを理解してもらった。「いろいろな動画を撮影したよ。飯坂温泉もね。ドイツの人は温泉のことをあまり知らないんだ。『どんな感じ? すごく良さそうだね、リラックスするには最適だろうね』と言っていたよ。これが日本の文化で、僕は本当にとても気に入っていると伝えた」

福島行きの問題はなくなったが、カテゴリーが下のJ3に来たからといって、すべてが自動的にうまく回り始めるわけではない。それもまた、現実だ。

開幕戦からメンバーに入ったが、出場時間が短い時期が続いた。今でも、相手を背負った状態からシュートに持ち込む練習がうまくできず、地面を蹴り上げることもある。

シュート練習がうまくいかず、ちょっとすねる(筆者撮影)
シュート練習がうまくいかず、ちょっとすねる(筆者撮影)

しかし、「ここで頑張らなければいけないよ、たくさん学んで、もっと良い選手にならなければいけないよ、と言われたんだ」。胸に大事にしまっている言葉は、父の置き土産だ。

当初は息子のフクシマ行きをしぶった父は今年2月、息子が選んだ街へとやって来た。息子の成長と福島の安全を確認して1カ月後、帰途に就いた。両親と、3人の妹と。少なくとも今、ドイツには福島ユナイテッドのファンが5人いる。

18歳で来日した若者は、20歳になった。歳を1つ重ねた今年10月、先発の機会とゴールが一気に増えた。「ハードワークした結果だと思う。いつもチームを助けたいと思っているからね」。自ら選んだ挑戦の地での日々が、実を結び始めている。

「僕は日本にいて、ここで学んでいる。まだ若いし、学ぶべきことがたくさんあるんだ。すべてがうまく行ったら、日本で次のステップを踏み出したい」

エメル・トカチの冒険は続く。

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