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2年ぶりの開催がいよいよ目前に迫った「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)。しかし、今年は「全仏オープン」閉幕から2週間後という短期間で行われる上、その後には「東京オリンピック」が控え、さらに新型コロナウイルスにまつわる問題もあるため、残念ながら欠場する選手たちも少なくない。そんな「ウィンブルドン」をお休みする主な顔ぶれをご紹介しよう。
男子で最もランキングが高い欠場選手となったのは、世界ランキング3位のラファエル・ナダル(スペイン)。14回目の優勝を目指した「全仏オープン」でベスト4に終わった後、「ウィンブルドン」と「東京オリンピック」をそろって欠場することを発表。「決して簡単じゃなかったけど、自分の身体の声を聞いて、チームと話し合って決断した。今後も高いレベルでキャリアを継続するためには、正しい判断だと思う」と説明している。
直前で欠場することを余儀なくされたのは、世界5位のドミニク・ティーム(オーストリア)。「全仏オープン」で初戦敗退した後の22日、久々にプレーした「ウィンブルドン」前哨戦の「ATP250 マヨルカ」2回戦でフォアハンドを打った際に右の手首を痛めて途中棄権。この負傷によって右手に5週間ギプスを着ける羽目になり、「ウィンブルドン」を含む3大会の出場を辞退することに。8月30日から本戦が始まる「全米オープン」に間に合うかも不透明だ。
前回大会でベスト8だった世界15位のダビド・ゴファン(ベルギー)も、ティームと同じく直前に負った怪我でロンドン行きを見送ることに。6月半ばに開催された「ATP500 ハレ」の1回戦で芝で足を滑らせ、右足首を負傷した。
2016年大会のファイナリストである世界22位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)は、痛めたふくらはぎからの復帰が間に合わず。3月の「ATP1000 マイアミ」を最後に大会から遠ざかっている。そして、もし「ウィンブルドン」で優勝できれば生涯グランドスラム達成となる元世界3位のスタン・ワウリンカ(スイス)も欠場者リスト入り。今年3月に左足の手術を受けた後で復帰に向けたトレーニングに励んでいたが、足の問題が解決しないようで、「ウィンブルドン」欠場発表後に同じ左足を再び手術している。
女子では、世界2位の大坂なおみ(日本/日清食品)が欠場することを決断。約1ヶ月前に「全仏オープン」を辞退した際、「これからしばらくコートを離れるつもり」と休養宣言。7月下旬スタートの「東京オリンピック」へは参加する意向を明かしているが、それまではもうしばらく休養を続けるようだ。
さらに大会開幕直前には、ディフェンディングチャンピオンであるシモナ・ハレプ(ルーマニア)の不在となることが明らかに。3月の試合で左ふくらはぎの筋肉断裂に見舞われた後、「全仏オープン」を含めて欠場が続いていたハレプは、今回も残念ながらリカバリーが間に合わないとして連覇を逃すことになった。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP1000 モンテカルロ」でのナダル
(Photo by Alexander Hassenstein/Getty Images)
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