能登被災地の片付けに汗 発生3か月半 高齢者支援も課題 記者ボランティア参加 - 読売新聞オンライン

能登被災地の片付けに汗 発生3か月半 高齢者支援も課題 記者ボランティア参加 - 読売新聞オンライン

06.31
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 能登半島地震の発生から3か月半。被災地では今も、県内の複数のボランティア団体が復興支援の活動を続けている。現地は今どんな状況で、被災者は何に困っているのか。NPO法人「被災者応援 愛知ボランティアセンター」(ボラセン、名古屋市)の活動に参加して、現在、必要とされている支援を探った。(中村亜貴)

 道には地割れが残り、瓦屋根が地面につくほど潰れた家も目立つ。ボラセンが活動する石川県七尾市の能登島。この島の東部に位置する野崎町では、約100軒ある住宅の2割が全壊した。半壊や一部損壊を含めればほとんどに被害があったという。

 ボラセンのボランティアは週末夜にバスで名古屋を出発して、車中泊後の朝から作業を始め、その夜に名古屋に戻る。14日朝、高校生から70歳代までの約40人が参加した今回の活動に、現地で合流した。

 最初の作業は田んぼ脇の水路の掃除。例年は、田植え前の3月に住民が協力して泥をさらうのだが、今年は手が回っていない。地震で崩れた土砂も流入しており、家の片付けが少し進んでも、他にもやらなければならない作業が山積しているのだと改めて知った。

 「片足を側溝の縁にかけて半身になると力が入るよ」。スコップを手によろよろと重い泥と格闘していると、傍らの男性が教えてくれた。

 他の参加者は夜行バスで来たのに疲れた様子がない。3度目という名古屋市、伊藤謙介さん(73)は「一人で大きなことはできないが、皆でなら作業は早い。被災者に喜んでもらえて学びも多いボランティアをできる限り続けたい」と話す。

 午後は富山県砺波市、森田恭弘さん(53)と、松田征治さん(79)宅の災害廃棄物を島外の仮置き場に車で運んだ。仮置き場で並んだのは15分ほど。しかし、森田さんによると3月は3時間待ったという。積み荷は年代物のミシンや美しい柄の器の破片などで、松田さん一家の思い出が詰まっているはず。それらを「小型家電」や「陶磁器」の山に分別する時、一言で「廃棄物」と呼んでしまっているものは、被災者の生きた証しなのだと胸に迫ってきた。

 活動を終えて帰路に就く前に、同町の住民でボラセンとの連絡役を務める聖川つぼみさん(50)が「今や94歳のおばあちゃんも愛知ボラセンを知っている。片付けがはるかに早く進み、住民も前向きになった」とねぎらってくれた。住民の片付けはまだ続くが、島の仮設住宅には独居の高齢者もおり、ボラセンの活動は次の段階に入っていく。ボラセンの久田光政理事長(67)は「今後は住民のコミュニティー作りを応援したい」と話す。

 野崎町では幸いに死者はいなかった。町内会の点呼に応答がない世帯へ、無事な人が駆けつけ、チェーンソーで倒壊家屋を切断して助けたという。農業でも協力する地域ならではの連携だ。南海トラフ地震に備え、都市部でも学ぶべきヒントがあるように感じた。

 石川県穴水町で活動する「レスキューストックヤード」(名古屋市)も、ボランティア希望者を団体のブログで募っている。同県もボランティアの事前登録サイトを設け、登録者に活動案内の電子メールを送っている。

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秋篠宮さまが石川・穴水の被災農家をお見舞い…被害状況を聞き「つらかったですね」 - 読売新聞オンライン

秋篠宮さまが石川・穴水の被災農家をお見舞い…被害状況を聞き「つらかったですね」 - 読売新聞オンライン

20.31
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 秋篠宮さまは18日、石川県穴水町を日帰りで訪れ、能登半島地震で被災した農家を見舞われた。同地震の被災者を見舞うのは2月に金沢市の病院で入院患者らと面会されて以来2度目。

 秋篠宮さまは空路で石川県入りし、午前11時20分頃、車で穴水町の前田忠男さん(69)の農園に到着。園内の休憩所で前田さん親子と輪島市の米農家の川原義正さん(73)夫妻と懇談された。

 前田さんは地震に伴う停電の影響で暖房が使えず、野菜の苗に被害を受けた。輪島市の義父は家屋の倒壊で亡くなったと話すと、秋篠宮さまからは「つらかったですね」といたわりの言葉があったという。

 川原さんの自宅周辺は道路に地割れやゆがみが出たといい、秋篠宮さまは「外に出るのも大変だったでしょう」と気遣われた。前田さんは「心の支えと仕事の励みになった」と語った。

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被災者7割 家賃立て替え 「みなし仮設」本来 公費負担ですが…:北陸中日新聞Web - 中日新聞

被災者7割 家賃立て替え 「みなし仮設」本来 公費負担ですが…:北陸中日新聞Web - 中日新聞

14.31
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 能登半島地震で被災し、自分で見つけた「みなし仮設」に入りました。今のところ家賃を立て替えていますが、いつごろ支払われるのでしょうか。(複数の被災者)

着の身着のまま「みなし仮設」に入居した被災者。電子レンジや冷蔵庫などの家電製品、食卓なども買いそろえなければならなかった=金沢市内で(奥田哲平撮影)

着の身着のまま「みなし仮設」に入居した被災者。電子レンジや冷蔵庫などの家電製品、食卓なども買いそろえなければならなかった=金沢市内で(奥田哲平撮影)


3155世帯利用 石川県内自治体、手続き遅れ

 能登半島地震で避難し「みなし仮設住宅」で暮らす被災者から、本紙の「Your Scoop(ユースク)~みんなの取材班」に切なる声が届いた。石川県によると、本来は市町が負担する家賃を被災者が立て替えている事例が7割超に上ることが判明。避難先で始まった新生活で出費を余儀なくされる被災者からは、早期の支払いを望む声が上がる。(奥田哲平、広田和也、西浦梓司、西村理紗)

 同県輪島市で被災した湊口由起美さん(56)は金沢市に避難し、2月上旬に家賃5万9千円の1LDKのアパートに入居。契約する際に家賃2カ月分や礼金などで三十数万円を払い、4月分も家賃を立て替えた。「子どもの教育費もあり、すぐに動かせるお金を用意するのが難しい。これなら2次避難先のホテルにいた方が良かったのかも」とこぼす。

 みなし仮設は、自治体が民間の賃貸住宅を借り上げ、被災者が最長2年住める制度。「住宅の被害認定調査で半壊以上」「ライフラインが途絶し、長期間居住できないと市町が認める人」などが対象だ。富山、福井、新潟各県に避難した人を含め、15日時点で石川県内の被災者3155世帯が利用する。

 本来の入居手順は、入居を希望する被災者が住民票のある市町に申請した後に県が書類を審査し、県から決定通知が出たら、被災者と市町、物件の貸主の3者で賃貸契約を結んでから入居する。ただ、広域避難が呼びかけられた能登半島地震では、罹災(りさい)証明書が発行される前に被災者がいち早く自分で物件を探して入居を始めた事例が多い。

 その場合は、一般的な民間賃貸と同じように貸主と入居者の2者契約になるが、後からさかのぼっての手続きも可能。罹災証明書などを提出した上で「みなし仮設」として3者契約に切り替え、被災者がそれまで支払った家賃や礼金なども返金されるはずだった。

 だが、3者契約の事務作業が遅れている。県が10日時点で集計した約2100世帯のうち、73%が2者契約のままだった。

 輪島市の自宅が全壊し、1月下旬から金沢市内のアパートに暮らす70代の高齢者夫婦は、2月21日に3者契約のための書類を避難先の金沢市役所に提出した。だが、何の連絡もなく、家賃の支払いが続く。

 さらに3者契約書がないため、公費で支援対象となる家電製品(テレビ、冷蔵庫、洗濯機)の購入費(上限13万円)の申請もできない状態だという。「リタイアした私たちは年金があり、少しの蓄えがある。若い人は仕事を失い、子どもの教育費もある。早く返金してあげてほしい」と望む。

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能登に広がる160棟のハウス……被災者の願いと開発者の思い | NHK | WEB特集 - nhk.or.jp

能登に広がる160棟のハウス……被災者の願いと開発者の思い | NHK | WEB特集 - nhk.or.jp

08.31
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能登に広がる160棟のハウス……被災者の願いと開発者の思い
「やっと自分の家ができるなっていう喜びを感じました」

能登半島地震で自宅が全壊し、簡易住宅を建ててもらった人の声です。

その簡易住宅とは、ふわふわなメレンゲのような白い建物。でも実は、人が寝泊まりしたりすることができる、頑丈な“おうち”です。

被災した人に安心できる空間を届ける開発者の思いとは――。
(名古屋局記者 鈴木博子)

「本当の自分のおうちみたい」

「寒さもしのげるし、快適です。本当の自分のおうちというか、部屋みたい」

地震で自宅が全壊した石川県輪島市の保(ぼう)靖夫さん。涙ぐみながらこう話しました。

震災後、所有する農業用ハウスに自主避難していましたが、3月上旬からはハウスの隣に建ててもらった「インスタントハウス」に妻と2人で過ごしています。

インスタントハウスとは、角が立っている泡立てたメレンゲにも見える、白い簡易住宅のことです。

防水性の白いテントで覆われ、高さは4.3メートル。床面積は20平方メートルで、最大10人ほど入れます。

被災した人に落ち着けるプライベート空間を提供しようと、1月上旬から輪島市内に建てられはじめました。

保さんは近所の人らと農業用ハウスに避難する中、口コミでインスタントハウスのことを知り、「ここにも建ててほしい」と思ったそうです。

2月下旬、希望がかなって3棟が建ちました。その1棟を保さん夫婦がおもに寝室として使っています。

保靖夫さん
「自分のは最後に建てていただいたのですが、やっと自分のやつだって、家ができるなっていう喜びを半分感じました」

開発のきっかけ 東日本大震災

ハウスは能登半島の被災地に160棟ほど建っています(4月10日現在)。開発したのは、名古屋工業大学の北川啓介教授(建築設計)です。

開発のもともとのきっかけは、2011年の東日本大震災でした。

地震から1か月後、宮城県石巻市の避難所になっている中学校を訪ねた北川さん。そこで小学生の男の子から声をかけられました。

「なんで、仮設住宅が建つのに3か月も6か月もかかるの。大学の先生なら来週建ててよ」

北川さん
「そのとき、私の人生は180度変わりましたね。こんなに困っている人がいるのに、仮設住宅ができるのに時間がかかるってどういうことなのかなと。子どもたちが声をかけてくれたので、素直に応えてあげたいなって心一つで動きました」

研究と開発の日々

そこから、研究と開発の日々が続きます。

まず、仮設住宅の特性の“対義語”から考えました。仮設住宅は「たくさんの職人さんが建設に関わる」、対義語は「一人でも建てられる」。こうした対になる言葉を40個書き出したりしました。

その後、ダウンジャケットから大きなヒントを得ます。

北川さん
「ダウンジャケットをまとった時に『あ、空気なんだ』と思ったんですよ。空気は私たちが行き着くところにある。しかも無料です」

人が入ることのできる空間を、空気を利用してどのようにつくるか。何百回も実験を行いました。風船や時にはシャボン玉や爆竹も使用したといいます。

最終的には、外側はカリっとしているのに内側はふんわりとしているフランスパンに着想を得て、ハウスの原型が完成しました。

シートに空気をいれてふくらませ、内側からはウレタン製の断熱材を吹きつけます。断熱材が空気の層をつくることで冬は暖かく、夏は涼しくなります。

また、柱がなくても外側のシートがしなやかな“引っ張り材”となって、頑丈さも持ち合わせています。

ここまでたどり着くのに、5年半かかりました。

海外の被災地でもハウス設置

去年2月にトルコ・シリア大地震が発生すると、北川さんは被災地へ。日本から送ってもらったハウス3棟を、現地の人と組み立てました。

「オスマントルコ時代のドームのような雰囲気」「心が安まる」と多くの人が喜んでくれたといいます。しかし、ハウスには“弱点”もありました。

北川さん
「現地の自治体のトップから『100棟お願いしたい』と言われました。でも、やばいなって思ったんですよ。1棟の値段は車が買えるくらいで……」

高い価格がネックでした。

震災で多くのハウスを建てるには、もっと安価でなくてはいけない。北川さんはその後も改良を重ねました。

外側のシートや断熱材の素材を変えることなどで、費用は約6分の1の20万円に。完成までの時間も、1時間ほどに短縮されました。

能登の“3ステップ”を重視して広める

能登半島地震の発生から2日たった1月3日、北川さんは400人以上が避難生活を送っていた輪島市の輪島中学校に足を運びました。

当時、避難所には電気が通っておらず、毛布も足りていなかったといいます。

避難している人たちがプライバシーを保って寒さをしのげるよう、北川さんはまず、持ち込んだ10棟の段ボール製ハウスの設置に取りかかりました。

合わせて、屋外用のインスタントハウスのことも説明しました。いずれ、足を伸ばして寝泊まりできる広いハウスが必要になると考えたからです。

被災した人たちから口々に言われたのは、「多くの人がインスタントハウスを使うようになるには、能登ならではの“3ステップ”が重要」ということでした。

北川さん
「1ステップは『1棟目を見てみたい』。見た上で『使ってみる』のが2ステップ。そこで気に入れば10倍、100倍のニーズが生まれる3ステップ。この“能登の3ステップ”が大事だよって言われたんですね。一日でも早く届けたいと気持ちが先走っていたんですけど、言葉のとおり各地に一つずつお届けしていたら、皆さんが見に来るようになりました」

ハウスの評判は瞬く間に広がり、連絡先を公開している北川さんのもとに直接、設置の依頼が届くようになりました。

ハウスの外枠のテントは大阪の会社に発注し、直接被災地に運んでもらいました。

ハウスの設置や断熱材の吹きつけは地元企業などに発注することで、北川さんがその場にいなくても次々と建てられるようになりました。

想定とは違う使われ方も

北川さんは避難している人に安心して過ごせる場所を届けたいという思いでしたが、意外にも多かったのは「コミュニティーの場所」として使いたいという要望でした。

輪島市中心部で、地元の仲間たちと炊き出しのボランティアをしている橋本由紀さん。

食事をとれる部屋などがなかったため、調理施設のすぐ横に1棟建ててもらいました。

橋本さん
「ご飯を食べにきた人が毎日のように使っていました。炊き出しのメンバーも打ち合わせで使いましたが、地震後にはじめて腰を下ろして話ができて、居酒屋にいったような、うちに帰ったような感覚でした。集会所や公民館が避難所になっているので、こうして集まって話せる場所があってよかったです」

寄付金を使っての設置 限界も……

被災地で多様な使われ方をしているインスタントハウス。施工費は、名古屋工業大学への寄付金ですべてまかなわれています。

4月10日までに5328万円が集まり、インスタントハウスが160棟、段ボール製ハウスが900棟ほど建ちました。

ただし、設置したハウスの倍以上の依頼が、北川さんのもとに新たに届いています。仮設住宅の建設はどうしても時間がかかるため、依頼は今後も増える可能性があります。

北川さん
「政府とか自治体とかそういったところのお金は1円も入っていない。本当に集まったお金だけで動かしているんですね。皆さんにすぐにお届けしたいところなんですけど、『もうちょっと待っていてくださいね』っていう話しかできないんですよ」

東日本大震災のあと、段ボールベッドは避難所で使われるようになりましたが、それと同じように「災害時の物資」として位置づけてもらえれば、ハウスの設置が進むのではないかとも考えていました。

しかし、被災自治体などによると、仮設住宅の建設が進むなかでハウスを公費で設置するような新たな仕組みは難しい状況だといいます。

新たな方法を模索中

仮設住宅ができる前の“簡易住宅”としてインスタントハウスを機能させたいという北川さん。愛知県の企業に協力を求めて、実費に近い価格で販売してもらうことも計画しています。

これですべてが解決するわけではありませんが、被災地からも「購入したい」という声が届いていて、今必要としている人に早く届けるための新たな方法になればと考えています。

北川さん
「設置にかかる実費のみをいただいて、販売するという形があってもいいのではないかと考えています。本当は必要な支援をもっと柔軟に届けられるような、国全体としての仕組みづくりが必要なんじゃないかと思っています」

希望にもなれば

今回の地震で被災した輪島市の保靖夫さんに、改めて思いを聞きました。

保さん
「いずれ仮設住宅ができれば、そっちに移りたい気持ちもある。でも、移ってもちょくちょく、ここ(インスタントハウスがある場所)に顔を出そうかなって思っています。ほかに避難しているみんなの顔を見たいし、輪っちゅうか、そういう感じがいい」

北川さんはハウスが人と人とのつながりを保つ役目を果たしながら、復興に向けた足がかりの一つになってほしいという思いを抱いています。

北川さん
「ハウスでほっとできる温かさや、そこに集う人々の心の温かさを感じられるでしょうし、そういったものが皆さんの中で深く、広く、信頼関係をもって次の世代にも受け継いでいけると、もっと新しい未来につながっていけるような能登半島になるかもしれない。そんなことを期待しながら、これからも尽力していきます」

(3月13日「まるっと!」で放送)

名古屋放送局 記者
鈴木博子
2017年入局
高松局を経て名古屋局遊軍
記者を志したきっかけは東日本大震災。能登半島地震では、名古屋からの被災地支援の動きなどを取材

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天皇陛下 現実味帯びる前例なき「被災地への三連続ご慰問」背景に雅子さまの「ご嘆願」も - 女性自身

天皇陛下 現実味帯びる前例なき「被災地への三連続ご慰問」背景に雅子さまの「ご嘆願」も - 女性自身

18.31
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4月12日、穴水町の避難所でお見舞いをされた天皇陛下と雅子さま /(C)JMPA 画像を見る

全壊した建物、半ば崩れている家屋……地震の爪痕がそのまま残された石川県の穴水町商店街。

町長からの説明を受けながら、真剣な表情で視察されていた天皇陛下雅子さまが目を留められたのが、営業中の美容室「しらふじ」だった。店の中に人の姿があることに気づいた両陛下は、予定にはなかったが、町長に確認をとり、美容室に歩み寄られた――。

皇室担当記者はこう語る。

「4月12日、天皇皇后両陛下は能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県の穴水町と能登町を訪問されました。石川県への慰問は3月22日の輪島市と珠洲市に続き、2度目です。同一県での被災地連続ご訪問は、’95年、阪神・淡路大震災後の2月と3月に兵庫県を連続で訪問されて以来、29年ぶりとなりました」

前回同様、ヘリコプターとマイクロバスを乗り継いで移動されるハードスケジュールとなった。

「能登半島地震の被害は広範囲に及びます。1日だけのお見舞いでは足りないとお考えだったのでしょう。実は3月22日のお見舞いでは、避難所付近の住民たちでも、両陛下のご訪問を知らなかった人が多かったのです。両陛下としては“もっと多くの被災地の住民たちを励ましたい”というお気持ちも抱かれていたと思います」(前出・皇室担当記者)

予定外の美容室へのお立ち寄りも、そうしたお気持ちの表れだったのかもしれない。

雅子さまは美容室のオーナー・宮下由里重さん(49)に「大変でしたね。大丈夫でしたか? いつからお店を営業されているのですか?」などと声をかけられたという。

お店に『女性自身』も置いてくれている宮下さんは、本誌の取材に次のように話してくれた。

「雅子さまの声はおやさしくて、本当に心配してくださっている気持ちが伝わってきました。ご質問には、『2月から水が通ったので、2月から営業しています』と、お答えしました。雅子さまのお姿は雑誌やテレビでも拝見しています。でも実際にお会いすると、やっぱり写真や映像とは全然違いますね。お声をかけていただいたことで、元気になりましたし、力を与えていただいたように感じました」

次ページ >両陛下が守られる「一視同仁」の思想

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熊本地震の前震から8年 遺族や被災者「寄り添う行政を」 - au Webポータル

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06.31
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珠洲市 支援の要望把握へ 被災者から聞き取り調査|NHK 石川県のニュース - nhk.or.jp

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14.31
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ボランティアの増加が見込まれる大型連休を前に、珠洲市では具体的な支援の要望を把握しようと被災者への聞き取り調査を行っています。

珠洲市の災害ボランティアセンターでは、被災した住民から片づけなどの依頼を受け付けていますが、最近は1日に20件ほどと最も多かったときの4分の1程度に減少しています。
16日はボランティアの増加が予想される大型連休を前に被災者の具体的な支援の要望を把握しようと、およそ20人が参加して聞き取り調査を行いました。
参加した人たちは2人1組で住宅を1軒ずつ回り、住民から困っていることがないかなどを確認していました。
また住民が避難などで不在にしている住宅には、荷物の片づけなどで戻ってきたときに作業依頼を申し込めるよう、案内の紙をポストに投かんしていました。
被災した70代の住民は「ボランティアの人たちには以前、仕事場の片づけを手伝ってもらったことがあり、1人では難しいので、とても安心できる存在です」と話していました。
聞き取り調査を行った秋元成さんは「いまできることをやっていくことが大切なので、被災者のニーズを把握して適切な支援につなげていきたいです」と話していました。
聞き取り調査は4月中に珠洲市のすべての地域で実施する予定で、調査結果などをもとに住民とボランティアのマッチングを行うことにしています。

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