氷見市は能登半島地震で被災した人たちが入居する「災害公営住宅」を市内中心部の2か所に建設することを正式に発表しました。
住宅の規模は、いずれも3階建ての1棟で21戸程度を想定し、建設に向けた調整を進めていく方針です。
氷見市の林市長は、14日、市役所で開いた記者会見で「災害公営住宅」の建設方針について説明し、建設場所は北大町にある「比美乃江小学校サブグラウンド」と、栄町にある「旧栄町医師住宅敷地」の2か所に決まったことを正式に発表しました。
これらの場所は被災者へのアンケートで建設を望む声が多かったほか、買い物や病院など日常生活の利便性を考慮して最終的に決定したということです。
建設する住宅の規模は、いずれも3階建ての1棟で、各階に7戸、あわせて21戸程度になる想定ですが、今後、入居希望の世帯数を把握し最終決定する方針で不足する場合は建設地の追加も検討するとしています。
一方、姿地区での建設について、林市長は入居希望者が少なく建設は難しいという考えを示しました。
林市長は「被災者は高齢者が多く、住宅の再建が厳しいため災害公営住宅への入居の要望があったと考えている。いい場所を選べたのではないかと思っている」と話していました。
会見ではこのほか、一般会計の総額で36億円余りとなる補正予算案が公表され、公費解体の実施やその災害廃棄物の処理などに19億3300万円、宮田小学校ののり面の復旧に1億7100万円などが盛り込まれました。
補正予算案は6月17日に開会する市議会に提出されます。
【入居希望者の反応は・・】
地震で栄町にあった自宅が全壊し、みなし仮設で1人暮らしをしている80代の女性は、災害公営住宅の建設地の決定を受けて、「ここでの生活はさみしいので60年住んできた栄町に早く戻りたいですし、災害公営住宅に入りたいです」と話していました。
からの記事と詳細 ( 氷見市 被災者入居の「災害公営住宅」市内2か所に建設へ|NHK 富山県のニュース - nhk.or.jp )
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