金大地域創造学類の2年生4人が29日までに、白山市鶴来地区の魅力を紹介する冊子を作った。鶴来の活性化に向けて活動している人に光を当て、地区内の行事なども取り上げた。昨年から地区に一時滞在するなど、にぎわい創出の方策を探ってきた学生は、インターネットで食やまちなみの写真投稿も行い、若者目線で鶴来を盛り上げようと意気込んでいる。
冊子はA5判、カラー22ページで、千部用意した。鶴来日詰町の金劔宮(きんけんぐう)の秋季祭「ほうらい祭り」や、北陸鉄道石川線野町-鶴来駅間で毎夏、鶴来青年クラブが妖怪の姿で乗客を楽しませる「妖怪電車」など、五つの取り組みを写真と文章で紹介している。
4人は大学でまちづくりや地域コミュニティーについて学んでいる。昨年9月に「まちづくりインターンシップ」の一環で鶴来に約2週間滞在し、地元商工会青年部の協力で地域の課題について考えてきた。
地区内で行われている独創的な取り組みを周知し、盛り上げにつなげようと冊子を企画。紙面には舘喜洋青年部長へのインタビューも掲載した。鶴来地区や大学などで配布する。
冊子作りと並行して、写真共有アプリ「インスタグラム」への投稿も開始し、写真を見た友人からは「鶴来に行ってみたい」との声も上がったという。
メンバーの1人で、白山市出身の天野しおんさん(20)は「まちなかで生活してみて人の温かさを感じた。鶴来に来てもらい、同じ感覚を味わってほしい」と話した。
北國新聞社
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