巨人が新外国人補強の第3弾として、前ブルージェイズのグレゴリー・ポランコ外野手(30)を獲得することが4日、分かった。既に条件面で合意に達しており、背番号も「23」に内定。近日中にも正式発表される。メジャーで2度のシーズン20発以上をマークするなど通算96発を誇る左のスラッガーであり、同通算98盗塁と足も使えることも大きな魅力。原監督が固定化させたいと願う5番打者にメドが立ったことで、22年版「不屈打線」完成が大きく近づいた。
新年早々に、大きなニュースが舞い込んできた。巨人が新外国人として、メジャー通算96発の大砲・ポランコを獲得することが判明した。既に条件面で合意に達しており、背番号も「23」に内定。近日中に正式発表となる。
チーム待望の左のスラッガーだ。左投左打、196センチの均整取れた体格のポランコは、驚異的な飛距離を誇る。09年にアマチュアFAでパイレーツに入団。若くしてトップ・プロスペクト(超有望株)として期待され、14年に満を持してメジャーデビュー。15年からレギュラーに定着し、153試合で打率2割5分6厘、9本塁打、52打点、27盗塁の成績を残した。
16年4月には、17年から5年総額3500万ドル(約40億円)の大型契約を結び、スター街道を走ってきた。その16年に22発、18年にはキャリアハイとなる23発と2度のシーズン20発以上をマークするなど、パワーに疑いはない。20年シーズンの平均打球速度はメジャー全体で13位の約149・6キロとツボにはまった時の打球はまさに規格外と言える。
18年シーズン終盤に走塁時のスライディングで左肩を脱臼する重傷を負い、手術を受けるなどした影響で19年の出場は42試合にとどまるなど、近年は故障に泣かされた印象だが、昨季はパイレーツで107試合に出場。打率2割8厘、11本塁打、36打点にとどまったが、3年ぶりに2ケタとなる14盗塁をマーク。8月末に戦力外通告を受けてブルージェイズに移籍すると、出場した3Aでは24試合で打率3割7分4厘、9本塁打、24打点、5盗塁と格の違いを見せつけた。
重圧のかかる大舞台での実績も頼もしい。17年のWBCではドミニカ共和国代表として参加。第2Rまでの6試合の内、出場した5試合全てでマルチ安打をマークするなど、19打数11安打で打率5割7分9厘、2打点の成績を挙げてベストナインに選出された。まだ30歳と若く、コンディションさえ整えば大きな柱となれるはずだ。
チームは昨季、新しく獲得したスモーク、テームズ、ハイネマンがそれぞれの事情でシーズン途中帰国となるなど、野手の助っ人陣で安定していたのはウィーラーのみ。軸となる助っ人野手の獲得は球団の至上命令だった。既に獲得したウォーカーは未知の魅力にあふれているが、バリバリのメジャーリーガーと言えるポランコこそ、このオフの“本命補強”だ。リーグの覇権奪回、そして日本一へ大きなピースが加わった。
◆グレゴリー・ポランコ(Gregory Polanco)1991年9月14日、ドミニカ共和国・サントドミンゴ生まれ。30歳。投手として入団テストに参加も、スカウトの判断で外野手として09年にパイレーツと契約。14年6月にメジャーデビュー。17年WBCでは19打数11安打で大会ベストナイン。17年から5年総額約40億円の大型契約。21年8月に自由契約となり、ブルージェイズとマイナー契約を結んだ。196センチ、108キロ。左投左打。
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