GPIFが貸株の是非を議論へ、停止の影響を検証-宮園理事長 - ブルームバーグ

GPIFが貸株の是非を議論へ、停止の影響を検証-宮園理事長 - ブルームバーグ

06.15

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、外国株の株式レンディング(貸株)を停止した影響について検証作業を行い、結果に基づいて貸株の是非を議論する。検証作業の分析手法に関する調査に近く着手する。

  宮園雅敬理事長が16日のブルームバーグとのインタビューで明らかにした。

  宮園氏は「できるだけ透明で客観的な手法」を調査し、最適な分析方法を選んだ上で「科学的」に市場データを分析すると説明。その後、外国株の貸株を「やるかやらないかも含めて経営委員会で議論することになる」と語った。時期については、今は分析手法の調査の準備をしている段階であり、方向性を示すまでにはかなり時間がかかるとの見通しを示した。

  従来から実施していない日本株の貸株については、外国株を検証し、方針を決めた後の「その次のステップになる」と説明した。 

GPIF President Masataka Miyazono Interview

GPIF・宮園理事長(16日・都内)

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  貸株停止は、2019年12月に 発表された。貸株は所有権が借り手に移転し、GPIFの保有に実質的な空白状態が生じるため、スチュワードシップ(責任ある機関投資家)責任との整合性を欠く懸念があると判断した。最終的な借り手や用途が確認できず「透明性が確保されていない」との課題も挙げた。改善されると考えられる場合には、貸株の手法を改めて検討するとしていた。

  宮園氏は貸株停止から約2年が経過して客観的に分析できる程度のデータが蓄積していると指摘。貸株を「停止にした理由が現実にわれわれの投資にどんな影響を及ぼしているのか」を点検する必要があり、「株価にどう影響しているとか、そういうことを中心に調べようと思っている」と述べた。

  貸株停止の発表を受け、空売りの標的となっていた米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「ブラボー、正しいことだ!」とツイッターで称賛していた。 

GPIF:外国株レンディングを停止、スチュワードシップを考慮

  外国株の貸し付けによる収益は19年度末までの3年間の累計で約356億円だった。世界最大の年金基金であるGPIFが外国株の貸株を始めたのはスチュワードシップ活動の広がりがまだ限定的だった14年度で、パフォーマンス改善策の一環として実施に踏み切った経緯がある。 

ESG「指数の深化図りたい」

  内外株式を対象としたESG(環境、社会、企業統治)指数について宮園氏は、さまざまな指数に関する情報を募集するインデックス・ポスティングを通じ、「国内株の総合型指数をやってみようということで、選定作業を進めている」と語った。

  GPIFは17年度からESG指数に基づいた株式投資を行っている。 ESG活動報告によると、21年3月末時点で内外株式の運用資産額は約10.6兆円。採用する ESG指数7本のうち国内株を対象としたものは4本あり、環境や社会などのテーマ型指数とテーマを絞らないESG全般を考慮した総合型がそれぞれ2本だ。

  「いくらまで増やすとか数値目標を持っている訳ではない」とする宮園氏は、対象とする範囲、期待できるリターンやESG効果など複数の要素を見ながら指数を選定しているところだと説明。「指数の深化を図っていきたいという思いでやっている」と述べた。

株式のESG投資が拡大

出所:GPIFの業務概況書よりブルームバーグ作成

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優秀な学生は「ミネルバ大学」を選ぶ理由、なぜハーバード大学より人気があるのか? - ビジネス+IT

06.15
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ミネルバ大学の滞在場所(世界7都市)。王者ハーバード大学がどうしても真似できない…ミネルバ大学とは?なぜ世界中のエリートは、ミネルバ大学に入学したがるのか?(後ほど詳しく解説します)

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ミネルバ大学とは

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ミネルバ大学創業者
ベン・ネルソン氏
 ミネルバ大学は、シリコンバレーの起業家ベン・ネルソン氏と、ハーバード大学の元社会科学学部長であったスティーブ・コスリン教授が、2014年に開校した米国サンフランシスコに本部のある4年制大学です。創立後間もないものの、世界中から毎年2万人以上が応募し、その合格率はわずか2%と世界最難関の大学と言われています。

 中にはハーバードやスタンフォードなどの超一流大学を辞退して来る学生もいます。前述した通り、ミネルバ大学には普通の大学には必ずあるものがありません。

(1)キャンパスがない
 ミネルバ大学は、校舎や図書館、運動グラウンドなどの学校施設を持っていません。同大学は全寮制(学生寮は賃貸)となっており、サンフランシスコ、台湾、ブエノスアイレスなど世界7カ国の都市に滞在しながら、授業を受けることとなります。滞在する都市そのものがキャンパスと位置付けられています(現在は、コロナ禍の影響で5カ国)。

(2)講義がない
 ミネルバ大学の授業の最大の特徴は、すべての授業がオンラインで行われていることです。授業は、学生同士のディスカッションが中心で、必要な知識は事前に学習した上で授業に臨みます。教員は、知識を説明するための講義は行わず、授業中に10%以上話してはいけないルールとなっています。

(3)テストがない
 授業内容はすべてPC上で録画されており、教員は学生の授業中の発言や活動状況を確認した上で、学生へのフィードバックや成績評価を行います。録画された授業内容は教員の評価やフィードバックにも使われます。これは、「実社会ではテストが行われることがない」ことが理由となっています。


ミネルバ大学の人気の理由は?

 上記の通り、キャンパスも、講義も、テストもないミネルバ大学がなぜ高い人気を誇っているのでしょうか。主な理由を以下にまとめてみます。

 1つ目は、独自の教育プログラムです。授業は、アクティブラーニング(生徒が能動的に学ぶ学習法)を実践するため、独自開発のオンライン・プラットフォームを活用して、学生からのリアルタイムでのフィードバックを基に進められます。各学生の表情や課題の進捗が把握できる、グループ討議が瞬時にできるなど、オンラインのメリットを最大限活用しています。

 もう1つの特徴として、世界7カ国に滞在しながら、企業、自治体、NPOとの共同プロジェクトなどのオフラインによる教育プログラムを通じて、実践的な問題解決スキルを習得が可能となっています。

 2つ目は、質の高い教員です。前述の元ハーバード大学のコスリン教授をはじめ、ミネルバ大学には、質の高い教員が揃っています。ミネルバ大学の教員には、通常の大学教員に与えられるテニュア(終身雇用の保証制度)も、大学の研究施設もありません。それにも関わらず、オンライン授業のため勤務地の制約がないこと、年功序列ではなく授業内容によって評価が決まること、最新の教育理論に基づいた教育方法を実践することが出来ることから、特に若くやる気のある教員にとっては、魅力的なポジションとなっています。

 3つ目は、学費です。たとえば、ハーバード大学の学費は年間500万円にも及びます。これに対し、ミネルバ大学の学費は年間150万円程度とハーバード大学の3分の1以下となっています。受験料は無料で、財務支援制度も充実しており、アフリカや東南アジアなど、所得水準の低い国々の学生にも門戸を開いています。実際、ハーバード大学の留学生は約3割が国内の学生なのに対して、ミネルバ大学では約8割が留学生となっています。

 こうして、世界中から選りすぐられた優秀な学生や教員が集まり、「高等教育を再創造した大学」として、教育関係者やメディアからも高い評価を得ています。

 こうしたミネルバ大学の人気を受け、王者ハーバード大学がミネルバ大学と同じような戦略(同質化戦略)をとってしまえば、ミネルバ大学には打ち手が無くなってしまうのですが、実際はそのような結果とはなりませんでした。それは、ミネルバ大学の戦略上の打ち手が優れていたからにほかなりません。

 ここからは、ハーバード大学の戦略とミネルバ大学の戦略をそれぞれ比較しながら、ハーバード大学がどうやってもミネルバ大学に勝てない理由を解説していきます。

【次ページ】「ハーバード大学」が「ミネルバ大学」を真似できない理由

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次のページでは、ハーバード大学とミネルバ大学の戦略を比較し、ハーバード大学がどうやってもミネルバ大学を真似できない理由を解説します

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坂本花織、涙が「ビックリとうれしいでブワーッと」あふれた銅メダル「諦めずにやってきてよかった」 - スポーツ報知

坂本花織、涙が「ビックリとうれしいでブワーッと」あふれた銅メダル「諦めずにやってきてよかった」 - スポーツ報知

06.15
tinggalaja.blogspot.com

◆北京冬季五輪 ▽フィギュアスケート(17日・首都体育館)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位の坂本花織(21)=シスメックス=は、153・29点、合計233・13点の共に自己ベストで銅メダル。日本女子で2010年バンクーバー大会銀メダルの浅田真央以来4人目となる表彰台を決めた。団体戦、SPに続くほぼノーミスの演技を披露し、ドーピング問題に揺れたカミラ・ワリエワ(15)=ROC=を上回る得点を挙げ、団体戦の銅メダルに続く快挙を成し遂げた。

 最終滑走のワリエワの点数が出た。坂本の名前は、3位の位置に変わらずあった。涙が一気にあふれ出た。「ビックリしたのと、うれしいのとでブワーッと。諦めずにやってきてよかった」。日本女子では浅田真央以来4人目のメダリストになり「まだ実感わかない。一緒の立場にいて大丈夫なのかな」。完成度で勝負し、ROC3強の壁を突破した。

 トルソワが4回転を5回着氷し、会場がどよめいた。「本番やってくることは分かっていた」。動じることなく自分の滑りに集中し、やりきった。今度は坂本の後を滑ったシェルバコワが高得点。「さすがだなって。4位になると思った」。上位3選手はグリーンルームと呼ばれる部屋で待機しなければならない。シェルバコワが終わった時点で樋口新葉が去った。「すぐ行くねー」と手を振ったが、まさかの展開が待っていた。

 幼少期から指導を仰ぐ中野園子コーチ(69)は、坂本のことを「戦友」と呼ぶ。「必死になって怒れる。2人で必死に闘っている」。リンクで気持ちをぶつけ合う。坂本は中野コーチのことを「厳しめのママ」と慕う。叱られどなられ、泣きながら食らいついてきた。その中野コーチは、この日のメダルを「運です」と断言した。「努力が運を引き寄せた」とたたえた。

 中野コーチが言ったことがある。「細くて美しく滑る人が多い。ただ、花織のように力強く豪快に滑る選手は少ない。コロナ禍だから、みんなスカッとしたものが見たいはず」。4回転やトリプルアクセルはなくても、スピードとダイナミックなジャンプがある。スケーティングスキルは全体トップの9・46点。世界が坂本を評価した。

 昨年、貸倉庫を借りた。賞状、盾、メダルが増え、実家に飾りきれなくなったからだ。古い靴も、過去の衣装も収めた2畳半の“坂本花織記念館”。「よう、こんな衣装着てたな」「こんなにメダル取ってたんや。どえらい数やな」。4歳からの歩みを思い返した。3位だった団体戦は、ワリエワ騒動の影響でまだ授与式が行われていない。「正直、すぐにもらえてうれしい」。18日のセレモニーで、スケート人生一番のメダルを首にかける。(高木 恵)

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スポーツ
被災後の生活 個別支援 - 読売新聞

被災後の生活 個別支援 - 読売新聞

04.32
taritkar.blogspot.com

 県が策定を進める第5期南海トラフ地震対策行動計画(2022~24年度)に、被災者の生活再建を個別に支援する「災害ケースマネジメント」の仕組みが盛り込まれることになった。既存の支援制度から漏れる被災者を救う狙いがある。県は新年度、東日本大震災(11年)や鳥取県中部地震(16年)での実践例を参考に検討を始める。(古谷禎一)

 被災者の生活再建は、阪神大震災(1995年)で課題となり、98年に被災者生活再建支援法が成立。同支援制度では住宅が全壊した場合、最高300万円が支給される。その後の改正で、中規模半壊(損害割合30%台)以上が対象となったが、一部損壊や店舗の被災などには支給されない。

 被災者の状況は、体調を崩したり仕事を失ったりと一人一人違ってくるため、住宅の被害だけで画一的に判断するのではなく、個々の状況に応じた支援制度の必要性が指摘されてきた。また、被災者が既存の制度を知らないために申請ができず、支援から取り残されるケースもあった。

 災害ケースマネジメントは、2005年にハリケーン「カトリーナ」で大きな被害が出た米国で導入。東日本大震災で仙台市や宮城県石巻市、鳥取県中部地震では鳥取県が取り入れた。

 鳥取県では地震発生から1年半が過ぎても屋根にブルーシートがかかったままの被災者宅を、自治体職員らが訪問。修繕資金の不足や健康面の不安などを聞き取り、関係機関と個別の「生活復興プラン」を作成した。建築士が低料金での修繕方法を提案したり、保健師が健康相談に応じたりと専門家らの支援につなげた。

 県南海トラフ地震対策課では「生活再建を進めるには行政からの働きかけが欠かせない。個々の被災状況や困りごとを把握していく仕組みをまずつくりたい」としている。

 津久井進・前日本弁護士連合会災害復興支援委員会委員長の話「災害後の時間の経過とともに、生活再建の進み具合に差が出てきて一律の支援では難しくなる。個別の困りごと、ニーズを把握する仕組みが必要で、介護保険制度の災害版と言える。南海トラフ地震に備える高知が導入することで、全国への波及効果も大きい」

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奈良市 受け入れ先が決まらない患者 一時的に滞在施設設置へ|NHK 奈良県のニュース - NHK NEWS WEB

奈良市 受け入れ先が決まらない患者 一時的に滞在施設設置へ|NHK 奈良県のニュース - NHK NEWS WEB

04.16

新型コロナウイルスの急激な感染拡大により、救急搬送にかかる時間が増える中、奈良市では受け入れ先の医療機関が決まらない新型コロナの患者が酸素の投与を受けながら一時的に滞在する施設を新たに設置することになりました。

これは、17日、奈良市の対策本部会議で決まりました。
奈良市では今月13日までの1週間で、受け入れ先の医療機関が見つからず救急搬送に30分以上かかった事例が53件と、前の週に比べ、およそ1.6倍に増えています。
このため、奈良市では受け入れ先が決まらない新型コロナの患者が酸素投与を受けながら一時的に滞在できる酸素ステーションを市の休日夜間応急診療所の横に新たに設置するということです。
施設の受け入れ可能人数は最大4人で、来週中には運用を始めたいとしています。
また、新型コロナの新たな感染者のうち70歳以上の高齢者の割合が増えていますが、市によりますと、県が設置している宿泊療養施設には70歳以上などは入所できないことから高齢者なども入所できる宿泊療養施設を市内の老人福祉センター内に設けるということです。
この施設には看護師が常駐し定員は10人程度で、来週月曜(2月21日)には運用を開始したいとしています。
仲川市長は「医療提供体制や高齢者の感染について予断を許さない状況の中、具体的な対策を提案していきたい」と述べました。

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岸田首相「解決方法を追求すべきだ」、電話でプーチン大統領に働きかけ…ウクライナ情勢 - 読売新聞オンライン

岸田首相「解決方法を追求すべきだ」、電話でプーチン大統領に働きかけ…ウクライナ情勢 - 読売新聞オンライン

03.15

 岸田首相は17日夜、ロシアのプーチン大統領と電話で約25分間会談し、緊迫化するウクライナ情勢について、外交的な努力で問題を解決する必要性を伝えた。首相はプーチン氏に「力による現状変更ではなく、外交交渉により関係国が受け入れられる解決方法を追求すべきだ」と働きかけた。

 これに対し、プーチン氏は自国の「安全の保証」に関する米国と北大西洋条約機構(NATO)との協議の詳細を説明し、ウクライナ東部紛争を巡るロシアの原則的な立場を紹介した。

 首相は会談後、首相官邸で記者団に「緊張緩和に向けた粘り強い外交努力を続けていきたい」と強調した。両首脳は会談で、北方領土問題を含む平和条約交渉などで対話を継続することも確認した。両首脳の電話会談は昨年10月以来2度目。会談は日本側から呼びかけ、林外相らが同席した。

 首相は会談に先立つ記者会見で、ウクライナに滞在する邦人の保護に関して「近隣国でチャーター機の手配を行う」と述べた。

 一方、先進7か国(G7)の首脳は来週にも、ウクライナ情勢を巡る緊急会合をテレビ会議方式で開く調整に入った。岸田首相も参加し、ロシアが侵攻した場合の経済制裁などを協議する。

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地域再生大賞で優秀賞 被災者支援の「おもやい」(武雄市)表彰 - 佐賀新聞LiVE

地域再生大賞で優秀賞 被災者支援の「おもやい」(武雄市)表彰 - 佐賀新聞LiVE

00.31
taritkar.blogspot.com
第12回地域再生大賞優秀賞を受けた「おもやい」の鈴木隆太代表=武雄市北方町

第12回地域再生大賞優秀賞を受けた「おもやい」の鈴木隆太代表=武雄市北方町

 佐賀新聞など地方紙46紙と共同通信社が地域活性化に取り組む団体を支援する「第12回地域再生大賞」で、佐賀県内から優秀賞に選ばれた「おもやい」(武雄市)に表彰状が届いた。

 おもやいは2019年8月の佐賀豪雨をきっかけに武雄市民とボランティアが声を掛け合って結成し、同市や大町町の被災者支援を手掛けてきた。当初は30年に1度の災害との認識だったが、昨年8月の記録的大雨で同じ地域が再び被災。活動は今も続いている。

 住宅の再建から食事の援助、行政に対する各種手続きの手伝い、将来への不安を口にする人の相談相手など、物心両面から支援している。おもやいの鈴木隆太代表は「活動が注目されたことは大変ありがたい。被災者と一緒に努力してきた結果だと受け止めている」と話す。

 現在は非常食も含めた防災安心セットの配布や、段ボールトイレの作り方のアドバイスなど次の雨期への備えに取り組んでいる。スタッフたちは「これ以上、地域の人たちの笑顔を失いたくない」と、思いを一つに活動している。

 大賞には中高生に家庭でも学校でもない第三の居場所を提供する「河原かわら部社べしゃ」(山梨県韮崎市)が選ばれた。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、東京での表彰式の開催は見送られた。(澤登滋)

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