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昨夏のカンヌ国際映画祭のオープニング作で監督賞に輝いた「アネット」のレオス・カラックス監督。9年ぶりとなる新作は初のミュージカルで、米国のロックバンド「スパークス」の原案・音楽によるダークファンタジーだ。4月の日本公開に合わせて来日したフランスの鬼才が、日本について、スパークスについて、映画について語った。
――今作には日本も共同製作に入り、過去にはオムニバス映画「TOKYO!」(2008年)の一編も制作されましたが、日本はどんな場所ですか
すごく洗練されたところもあれば、ちょっと猥雑(わいざつ)なところもあって、そういうものが一緒に存在している。それが来るたびに増幅されているような気がする。「TOKYO!」で撮った作品では、その矛盾を映し出そうとしました。
――初めてのミュージカルは挑戦でもあったと思いますが、どう取り組んだのですか
実はスパークスは1970年代、12、13歳の頃からよく聴いていたミュージシャン。14歳の時はオランピアという有名な劇場に彼らのコンサートを見に行ったことがあるほどファンでした。でもその後に僕は映画と出会ってしまった。それでも、子どもの頃に聴いていたアルバムはずっと好きで聴き続け、「ホーリー・モーターズ」(2012年)でも、曲を使いました。
今回、彼らからコンタクトを取ってくれ、すごくラッキーでした。ミュージカルはずっとやりたかったけど、不可能だと思っていた。僕自身が作曲をしないし、他の作曲家に曲を提供されて、自分としてホームにいるような気分になれないんじゃないか、と。今回は、子どもの頃から聴いていた彼らの音楽だったからこそ、挑戦できたんだと思います。
――ミュージカルをやりたいと思っていたのはなぜですか
実は、映画監督になる前はミュージシャンになりたいと思っていた。人生でやるんだったら音楽だ、と思っていたんです。けれど、自分には才能がないと分かり、映画の道を選んだ。映画の中に音楽を使う、音楽で映画が進行するというスタイルには興味があったので、短いシークエンスではあるけれど、今までの作品の中でも音楽シーンを取り入れてきました。
二つ合わせの死と生、共通項も
――そして今回、スパークスと組むことで念願がかなった、と
スパークスは特別で、僕とすごく共通点がある。子供心を失っていない。すごく仕事をする人間で、とても謙虚なところがある。おそらく僕よりもずっと謙虚ですが(笑) それに彼らには才能がある。自分は音楽を通して、スパークス兄弟の3番目、3人兄弟のひとりになったような気がするんです。なので彼らが提供してくれる音楽に対しては「ここは少しスローテンポで」「ここはもう少しマイナーな曲調で」とか、きちんと討論できるような間柄になっていました。
――忘れられないシーンがいくつもありますが、まずは冒頭「息すらも止めてご覧下さい」と呼びかけ、監督自らも娘さんと一緒に登場します
フランスではサシャ・ギトリ…
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April 08, 2022 at 01:00PM
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