熱海市で大規模な土石流が発生してから、3日で1年4か月です。
土砂が流れ下った現場近くでは、被災者らが犠牲者を悼んで黙とうをささげました。
去年7月3日、熱海市伊豆山地区で発生した大規模な土石流の被害では、これまでに災害関連死を含めて27人が亡くなり、いまも太田和子さんの行方がわかっていません。
発生から1年4か月となる3日、被災者ら7人が土砂が流れ下った現場近くに集まり、消防に最初の通報があった午前10時半ごろに、黙とうをささげました。
土石流で全壊した太田滋さん(66)の自宅は、10月から行われていた公費による解体が終わったということで、太田さんは「更地になってしまい、誰かと家の話をすると悲しい気持ちになります」と話していました。
また妻の太田かおりさん(57)は「きょうは穏やかで暖かい日ですが、土石流がなければ今頃はどんなに穏やかな日だっただろうと思うと、切ないです」と話していました。
一方、警察は3日、いまも行方がわからない太田和子さんの捜索を行いました。
捜索隊の隊員約40人が、土砂が流れ込んだ伊豆山港に集まり、目視やドローンで波消しブロックの隙間を確認したほか、潜水士らが港付近の海底を入念に捜索していました。
また、住宅地から撤去した土砂から手がかりを見つけようと、重機でふるいにかけ目視で確認する作業が行われ、警察によりますと、これまでに撤去した土砂のうち、9割ほどまで作業を終えたということです。
静岡県警察本部の高橋誠警備部長は「ご本人を見つけるまでは、あきらめない覚悟で捜索にあたりたい。これまでに捜索した場所も、気象や環境の変化で、手がかりになることがあるかもしれないので、綿密な捜索を行っていく」と話していました。
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