能登半島地震の被災地を支援するため、2月11日から1週間、石川県珠洲(すず)市に派遣されていた三木市の女性職員2人が、仲田一彦市長ら市幹部に現地での活動内容を報告した。2人は「たくさんのボランティアが集まって生活の支えになっている。まだまだ支援が必要」と被災地の現状を訴えた。(小西隆久)
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能登半島地震の被災地を支援するため、2月11日から1週間、石川県珠洲(すず)市に派遣されていた三木市の女性職員2人が、仲田一彦市長ら市幹部に現地での活動内容を報告した。2人は「たくさんのボランティアが集まって生活の支えになっている。まだまだ支援が必要」と被災地の現状を訴えた。(小西隆久)
「笑ったって 泣いたって 苦しくたっても きっときっと 明日はやってくる そう信じていたい」。能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市と能登町の若者ら約100人が笑顔で歌う動画が、発生から2カ月を迎えた1日からユーチューブで公開されている。
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能登半島地震で甚大な被害に遭った石川県輪島市で15日、市立小の卒業式が開かれた。門前地区では、門前東小の体育館で門前西小と合同の卒業式が行われ、開始前には地震の犠牲者に黙とうをささげた。
2校からは11人が卒業。卒業証書授与では、名前が読み上げられると「はい」と力強く答え、順番に証書を受け取った。門前東小の青木七音さん(12)が卒業生を代表して「地震の経験が助け合いの大切さと人間の強さを教えてくれた。必ずこの困難を乗り越えていきます」と決意を語った。
2月19日に2校は門前東小で授業を再開したが、自宅に戻れず避難先から通う児童や、市外からオンラインで出席する児童もいた。
能登半島地震では、今も1万人弱が避難所で生活しており、高齢者も多い。中には、食べた物を咀嚼(そしゃく)したり、のみ込んだりすることが困難な人もいる。そうした嚥下(えんげ)が難しい人の食を支えるため、栄養補助食品の提供が進んでいて、こだわりの嚥下食を差し入れる試みも始まった。 (佐橋大)
肉じゃがなどのレトルトのペースト食約6千袋、タンパク質も取れてのみ込みやすいゼリー約6千個…。嚥下が困難な人向けに、補助食品を製造販売するニュートリー(三重県四日市市)は1月10日から、自社の製品を被災地に送った。
「支援物資として届けられるパンなどは、実は嚥下障害の人には食べにくいもの。思うように食べられないと、栄養不足になり、フレイル(虚弱)につながる。無理に食べれば、のどに詰まったり、誤嚥(ごえん)したりする。少しでも力になれれば」。広報担当者は提供の理由をそう語る。
入れ歯をなくし、歯茎で食べている人、難病で嚥下の状態が悪い人…。今回の被災地にも食の配慮が必要な人は多い。石川県輪島市の福祉施設「ウミュードゥソラ」では、嚥下補助食品なども活用し、むせるのを防ぐためにとろみをつけたり軟らかくしたり、それぞれに合った形で食事を出すという。ここで福祉避難所を運営する看護師の中村悦子さん(64)は「さまざまな食の支援ができるのも皆さんのおかげ」と感謝する。
2月26日には、愛知県犬山市の和食店「関西」が、嚥下食の弁当「口福膳」=写真=50食を「ウミュードゥソラ」に運び込み、高齢者らを喜ばせた。ウナギのかば焼きやステーキなどを、見た目やおいしさにもこだわり、嚥下障害の人も食べられるように工夫したもの。輪島市の特別支援学校高等部2年生、西田能兜(よしと)さん(17)も自宅に届けてもらい、母の早百合さん(44)に体を支えられながら味わった。
能兜さんは、紫外線を浴びられない難病で、誤嚥のリスクも抱える。被災後はストレスのためか、嚥下の力が大幅に落ち、自分の唾液でもしばしばむせるように。早百合さんは、食材を細かめに刻んだり、軟らかくしたりして普段よりも気を使って調理してきた。栄養補助食品は慣れないためか、食が進まなかったといい、「このお弁当は『自分のもの!』という感じで食べてくれた。気にかけてくれる人がいる、というだけでうれしい。力をいただいた」と早百合さんは話した。
「被災地にも嚥下障害で食べたいものが食べられない人がいる。そうした人に食の楽しみを届けたかった」と「関西」の小島健一社長(46)。この弁当は冷凍のまま送れるため、今後も何らかの形で被災地に届けたいという。
摂食嚥下リハビリテーションが専門の日本歯科大の菊谷武教授は、嚥下障害は本人には重大な障害なのに、周りからは気付かれにくいと指摘。「被災時には、本人、家族は我慢せず、障害に配慮した食品の提供を求めてほしい。声を上げることで、メーカーなどが提供した物資が有効に使える」と話す。
一方で、被災直後は多様な食べ物は避難所に届きにくいため、「本人や家族も災害に備え、嚥下障害に対応したレトルト食品などを準備しておくといい」とも。ニュートリーも、その人の状態に合った食品を備えることが大切といい、試した上で、食べた分だけ買い足して備蓄するローリングストックを提案している。
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ダンスや歌で被災者を笑顔にしようと、グローバルボーイズグループ「JO1(ジェイオーワン)」のメンバーが志賀町を訪問し、被災者と一緒にダンスを踊ったり、交流したりして楽しんだ。
メンバーらは、フジテレビ朝の情報番組「めざまし8」の企画の一環で、町の協力を得て被災地を訪問。志賀中学校と、1月に「二十歳のつどい」に参加するはずだった10人の元を訪れた。
志賀中では、メンバーらはダンスを披露。簡単な振り付けを生徒にレクチャーすると、一緒に踊って楽しんだ。「二十歳のつどい」に参加するはずだった10人の元にもサプライズで訪れ、メンバーと10人は会話などをして楽しんだ。
メンバーの與那城奨(よなしろしょう)さん(28)は「つらい事もあると思うけど、一緒に踊ったことを思い出して元気になってほしい」と話した。金城大の横山なづはさん(20)は「コロナで修学旅行もなくなり、地震で二十歳のつどいもなくなった。JO1のファンなので、思い出に残るような経験ができてうれしい」と喜んでいた。(山脇彩佳)
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長野計器(上田市)は13日、能登半島地震の被災者支援や復興に役立ててもらうため、県内外のグループ会社10社とともに義援金500万円を寄付したと発表した。日本赤十字社を通じて現地に送る。長野計器は「再び安心して暮らせる環境が一日も早く整うことを、心よりお祈り申し上げます」とコメントした。
安芸高田市から車で約10時間、能登半島地震の被災地、石川県珠洲市に2回赴き、外国人被災者の調査や食材支援に携わった。そこではこれまで同様に、行政などが多言語で災害や支援情報をホームページや交流サイト(SNS)で発信しているにもかかわらず、そこで暮らすインドネシア人たちには届いていなかった。