広島県呉市は5日、幹部職員でつくる市災害復興本部会議を市役所で開き、西日本豪雨からの復旧や復興の状況を確認した。市の復旧事業は昨年度で終了したが、今後も被災者の心のケアを続け、災害の教訓を継承していくことを申し合わせた。
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広島県呉市は5日、幹部職員でつくる市災害復興本部会議を市役所で開き、西日本豪雨からの復旧や復興の状況を確認した。市の復旧事業は昨年度で終了したが、今後も被災者の心のケアを続け、災害の教訓を継承していくことを申し合わせた。
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九州北部豪雨から7年 被災地では犠牲者悼み黙とう goo.ne.jp岩手県は、能登半島地震を受けて石川県が計画している、大規模災害対応の被災者データベース(DB)開発を支援する。システムの在り方を検討するワーキンググループ(WG)の一員となり、発生直後から行政や民間支援団体が円滑に情報を共有できる仕組みとして全国での活用につなげる。情報が錯綜(さくそう)した東日本大震災時の課題や対策を伝え、本県が進める防災デジタルトランスフォーメーション(DX)にも生かす。
構築を目指すDBは、居住地域を離れる広域避難者が相次いだ能登半島地震のような災害が発生した際、市町村を越えて情報を共有できるシステム。氏名、生年月日、被災状況、避難者名簿などを想定する。
能登半島地震後に作成し、被災者支援に役立てられる石川県のDBを再構築し、全国展開できるモデルとする方向で、3日に国のデジタル田園都市国家構想交付金3億7500万円の支援が決まった。
石川県の馳浩知事は4日、石川県輪島市門前町を視察し被災者と今後の復興について意見を交わしました。住民からは馳知事に質問や要望が相次ぎました。
住民「門前町自体が置いてけぼりみたいな状況で、全然情報が入ってこない」
輪島市門前町道下の仮設住宅を訪れた馳知事に集まった住民からは、不満の声があふれます。知事と被災地住民との意見交換は、予定していた時間を大幅に超えました。
氷見市芸術文化館で11月に上演される推理劇「『罠』~わな~」に出演する俳優の藤原紀香さんが2日、同市を訪れ、「少しでも元気になって、足取り軽く、心のお土産を持って帰っていただけるように」と能登半島地震被災者を気遣いながら意欲を示した。
「罠」は1960年にフランスの劇作家ロベール・トマが書き下ろしたサスペンスの傑作。山荘を訪れた新婚の妻が行方不明になり、やがて見覚えのない女が夫の前に現れる。妻だと言い募る女と証人によって夫は追い詰められ、殺人事件へと発展する。
二転三転する物語に、藤原さんは「ジェットコースターに乗ったみたい。一筋縄ではいかない」とPR。キャストはほかに、主演の上川隆也さんや渡辺大さん、財木琢磨さんら5人。
5年ぶりに氷見市を訪れた藤原さんはこの日、北大町で解体中の全壊住宅など被災現場も視察した。
「『罠』~わな~」は11月25日午後4時開演。チケットは8月25日発売。一般8800円、高校生以下2500円。北陸中日新聞後援。 (小畑一成)
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くぼみや段差、スリットなど、道路には転倒事故を引き起こす様々な危険が生じる可能性がある。事故が起こって裁判になれば、たとえ被災者の不注意が一因でも、管理者が賠償責任を負うケースは多い。
下の写真は、2016年4月に自転車の転倒事故が起こった松山市の市道だ(資料1)。舗装のない駐車場に面した箇所でアスファルト舗装が一部剥がれ、長さ約90cm、幅約25~30cm、深さ約7cmのくぼみが生じていた。自転車で通りかかった男性がくぼみで転倒し、頸椎(けいつい)捻挫などのけがを負った。
男性は約145万円の損害賠償を求めて松山地裁に提訴。裁判所は20年5月22日の判決で、道路の管理に瑕疵(かし)があったとして市に約72万円の支払いを命じた。男性と市の双方の控訴を受けた20年11月25日の高松高裁判決でも1審の地裁判決を支持。男性は高裁判決を不服として上告したが、棄却されている。
市は裁判で、路面のくぼみについては管理の瑕疵に当たると認めながらも、くぼみは約10m手前から発見でき、それを見落とした男性の過失は大きいと指摘。男性の過失割合は7割以上だと主張した。
判決では事故当時、午後6時過ぎで薄暗かったものの3~4mまで近づけばくぼみは視認可能で、容易に避けられたとして、男性の過失を認定。過失割合は、市の主張よりも少ない5割とした。
くぼみの他にも、様々な状況が道路の安全性を損ねる。例えば、路面に広がったコケだ(資料2)。20年8月、福岡県那珂川市の市道をランニングしていた男性が、下り坂になった歩道上のコケで足を滑らせ転倒。複数の肋骨を折るけがを負った。
男性は約1650万円の損害賠償を求めて福岡地裁に提訴。23年10月19日の判決で、裁判所は市に約280万円の支払いを命じた。市は判決を不服として控訴している。
歩道に面する擁壁からの漏水で、路面は常にぬれていたと見られる。コケは約5mの範囲に広がり、厚さは最大で2~3mm程度だった。
市は裁判で、市職員による巡視の際にはコケが視認できる状態ではなかったと訴えた。しかし判決では、現場の状況を見ると相当以前からコケが生えた状態だったと推認。市はコケの存在を把握できたはずだとして、市の主張を否定した。
一方で、路面の状況は容易に視認でき、コケを避けた走行は可能だったとして、男性にも漫然と走り込んだ過失があると指摘。市と男性の過失割合を6対4とした。
阪神・淡路大震災の直後から被災者の生活支援に長年、携わってきた男性が琴平町の高校で講演し、被災者に寄り添った支援の大切さを訴えました。
この講演会は、将来、起きるとされる南海トラフ巨大地震に備えて、被災者の生活を自分ごととして考えてほしいと企画され、琴平高校の全校生徒500人あまりが参加しました。
講師を務めたのは、高校の元教員で、20年以上にわたって阪神・淡路大震災の被災者の支援に取り組んできた牧秀一さんです。
この中で、牧さんは、被災した人の見守り活動のほか、震災によって体が不自由になった人たちの交流会を定期的に開くなど、これまでの活動を紹介しました。
そのうえで、車いすを使う人が避難所で排除されるといった「被災者間の差別」を例に挙げ、被災者に寄り添った支援の大切さを訴えていました。
また、この高校で取り組んでいる被災者へ手紙を送る活動にも触れ、誰でもできる支援で被災者の力にもなるのでぜひ参加してほしいと呼びかけました。
講演を聴いた生徒の1人は、「地震のおそろしさを改めて実感しました。牧さんの『人を助けられるのは人だけだ』という言葉が印象に残りました」と話していました。