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Judul : 被災者の「思い出」救う ３０万枚超の写真洗浄 - 産経ニュース
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被災者の「思い出」救う ３０万枚超の写真洗浄 - 産経ニュース

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泥のついたアルバムを乾燥させる福井圭一さん＝５日、岡山県倉敷市（渡辺恭晃撮影）

３年前の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備（まび）町で、被災者から預かった写真をきれいにして返す活動が続いている。町に住民が戻りつつある中、泥がついたままのアルバムや写真が今も数多く寄せられる。写真洗浄に取り組む「あらいぐま岡山」の福井圭一さん（５０）は「救える写真がある限り続けたい」と話す。

活動は平成３０年９月に始まり、３０万枚超の写真を救った。結婚式や家族の遺影、何げない日常の１コマなど、１枚１枚が持ち主にとってかけがえのない〝宝物〟だ。写真洗浄でよみがえった思い出は、豪雨で日常を奪われた被災者の心の支えとなっている。

「持ち主に寄り添い、また見返してもらえる状態にすることが大切」と福井さん。汚れを落とすだけでなく、傷みの激しい写真にはラミネート加工をし、レイアウトされたアルバムは１ページずつ記録に残している。

豪雨の後、家の片付けなどに追われる中で写真を捨て、後悔にさいなまれる被災者も多いという。毎年のように雨がもたらす災害が起こる中、福井さんは「泥だらけになっても写真は洗える。失った写真は取り戻せないので、残しておいてほしい」と呼びかける。

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