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松江城の魅力や世界遺産めぐり議論 松江でシンポ - 朝日新聞デジタル
大村治郎
国宝・松江城天守の世界文化遺産登録をめざす松江市が、「松江城シンポジウム」を島根県民会館(同市殿町)で開いた。日本の代表的な建築史の専門家や上定昭仁市長らが参加し、松江城の魅力のほか、世界遺産登録に向けて何が必要かを語り合った。
はじめに、松江市とともに近世城郭天守群の世界遺産登録をめざす長野県松本市の臥雲義尚(がうんよしなお)市長、愛知県犬山市の山田拓郎市長がオンラインで参加。いずれも国宝の天守を持つ3市が世界遺産をめざして協力する大切さを強調した。
続いて3人の専門家がオンラインで講演。藤井恵介・東京大名誉教授は日本の建築史の中の天守の位置づけについて解説。明治維新後の廃城令や第2次大戦時の米軍による爆撃などで失われた城が多い中で、松江城のように江戸時代初期の1611年に完成した城が残っていることは重要だと指摘した。
上野勝久・東京芸術大大学院教授は、松江城を築いた戦国武将の堀尾氏が当初は標高190メートルの月山(がっさん)に建てられた中世の山城である富田(とだ)城(安来市)に入り、後に標高29メートルの亀田山に平山城(ひらやまじろ)である松江城を築いたことに着目。日本の城郭が防御性を優先した山城から、交通や経済を重視した平城へと変化していく間に築かれた松江城は、近世の都市がどう造られたかを立証するものだと説いた。
西和彦・東京文化財研究所国際情報研究室長は、世界遺産の良いところと悩みについて紹介。自分たちの地域の宝が世界遺産になれば国際的によく知られるようになり、地域の誇りともなる。だが同時に自分たちの大切なものを世界共通の遺産とどう結びつけるか、他国の人々に英語やフランス語でどう説明するかといった難しさもあると述べた。
続くパネル討議では、藤岡大拙・松江城を守る会会長が、松江城は松江市民だけのものではないと指摘。松江城は松江藩がつくったものであり、安来市や出雲市など出雲地域の人々に自分たちの城だという意識を広げることや、世界遺産にすでに登録された国宝・姫路城のある兵庫県姫路市や世界遺産の国内暫定リストに入っている国宝・彦根城のある滋賀県彦根市とも時間をかけて話し合い、世界遺産の一括登録をめざすべきだと説いた。
上定市長は「松江城は落ち着きがあり、松江を象徴していると思う。松江はしっとりと落ち着きがあって穏やかであり、時代が松江に追いついてきている面がある。世界遺産をめざすことは松江の魅力を再認識するチャンスとなる。市民と意思疎通を図りながら進めたい」と話した。(大村治郎)
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