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参院改革協 来週にも 「１票の格差」議論…立民慎重 進展不透明 : 政治 : ニュース - 読売新聞

　参院各会派の代表による「参院改革協議会」が、来週にも約１か月半ぶりに開催される方向となった。与党は参院選の「１票の格差」是正に向け、選挙制度改革の議論を進めたい考えだ。ただ、立憲民主党などは慎重な姿勢を示しており、議論の進展は見通せていない。

　次回の協議会では、有識者２人を呼び、参院のあり方について話を聞く予定だ。座長を務める自民党の世耕弘成参院幹事長は２０日の記者会見で「ここを入り口にして、深い議論をやっていきたい」と語った。

　協議会は５月にスタート。先の通常国会中に３回開かれたが、選挙制度改革を協議の対象とすることを決めただけで、中身の議論に入ることができなかった。各会派が合意した「精力的な閉会中の開催」も実現しておらず、世耕氏も「（開催に）手間取っていたのは事実だ」と述べた。

　１票の格差を巡っては、最高裁が最大３・００倍だった２０１９年参院選の１票の格差を「合憲」と判断しつつ、国会での改革に向けた取り組みに不満を呈した。

　与党は選挙制度改革を早期に議論したい意向だ。しかし、立民は「選挙制度よりも、参院のあり方そのものを議論すべきだ」と主張し、選挙制度改革を集中的に議論する専門委員会の設置もずれ込んでいる。野党には、１９年参院選を前に、自民が主導して総定数６増と、比例選の各党候補者名簿で優先的に当選できる「特定枠」を設けたことに対する不信感もある。

　このため、自民は独自に選挙制度改革の検討も始めている。地方議会が国に提出した意見書への審査権限を参院に持たせることで、参院議員の地方代表の性格を強める案が出ている。

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