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Judul : 大和市消防本部「在宅救急隊」を組織 - 朝日新聞デジタル
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大和市消防本部「在宅救急隊」を組織 - 朝日新聞デジタル

上嶋紀雄2021年9月10日 10時30分

　神奈川県大和市消防本部は、新型コロナウイルスの感染者の救急搬送で、搬送先の病院がすぐに決まらない場合、現場に駆けつけて救急隊と交代し、患者を在宅ケアする「在宅救急隊」を組織した。今月1日から運用を開始。搬送する救急隊が現場で長時間滞在することを避け、コロナ以外の患者もスムーズに搬送できる態勢を取る。

　自宅療養中のコロナ患者が体調の悪化で病院に救急搬送される場合、搬送先が見つかるまで長時間かかる事例が全国で出ている。市消防本部によると、市内のコロナ患者の救急搬送時の現場滞在時間は、8月（100件）は最長で98分と過去最長を記録。平均でも28分だった。まだ数時間滞在の事例はないが、感染拡大が収まらない状況から在宅救急隊の導入を決めた。

　現在の救急隊7隊のほかに、日中のみ3人編成の在宅救急隊を置く。酸素吸入器などの医療資器材を載せた支援車両で向かい、待機時間に患者の自宅などで救命措置する。搬送先決定後はあらためて救急隊が出動して搬送する。同本部は「先手先手を打って備えたい」としている。（上嶋紀雄）

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