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金玉中止、思い複雑 「開催の議論もっと必要」「無理してできない」 - 西日本新聞
抜き勝負の団体戦で大旗を争う金鷲旗・玉竜旗高校柔剣道大会が2年連続で中止となった。2019年には、第93回の金鷲旗に男女延べ482校、第92回の玉竜旗には同904校が参加。選手や指導者、保護者、観客ら大会期間中の総入場者は約13万1700人だった。大規模な大会で全国からの移動や会場内での新型コロナウイルス感染のリスクを拭えず、苦渋の決断につながった。
大会関係者や各校の指導者からは複雑な思いが聞かれた。九州柔道協会の藤田弘明会長は「リスクは分かるが、どうすればできるかという議論はもっと必要だった」と指摘。「2年連続の中止は選手に気の毒。(大会を一度も経験できない期が出る)3年連続は避けたい。来年に向け、最悪の場合でもこういう形で開くというものを早く示す必要がある」と語った。
九州剣道連盟の青柳俊彦会長は「中止は残念だが、無理して開催はできないのかもしれない。来年はぜひやってもらいたいし、開催できるように準備してもらいたい」と話した。
柔道男子で11度の優勝を誇る国士舘(東京)の岩渕公一監督は「全国選手権(19、20日=東京)をやれたので金鷲旗も開けると思っていた」と残念がり「歴史がある大会。2年連続の中止で選手の思いが薄れるのが心配」と案じた。剣道女子を8度制した中村学園女子(福岡)の岩城規彦監督は「楽しみにしていた子どもたちにとっては残念だが、仕方がない。一つ一つの大会に向けて集中するしかない」と声を絞り出した。 (林原弘、松田達也)
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