米国防長官、アフガン大統領と会談…撤収延期も議論か - 読売新聞

10.17
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米国防長官、アフガン大統領と会談…撤収延期も議論か - 読売新聞

 【ワシントン=横堀裕也】米国のオースティン国防長官は21日、予告なしにアフガニスタンを訪問し、ガニ大統領と会談した。駐留米軍の完全撤収期限が4月末に迫る中、アフガンの治安改善が進んでいない現状を踏まえ、撤収の延期についても議論したとみられる。

 オースティン氏は会談後、「非常に有意義な協議だった。我々がバイデン大統領とともに行っている(アフガン政策の)見直しの議論に反映されることになる」とツイッターに投稿した。

 また、米紙ニューヨーク・タイムズによると、オースティン氏は会談後、記者団に「アフガンでの暴力のレベルがかなり高い状況にあることは明らかだ」と語り、タリバンによる暴力行為が続いていることに改めて懸念を示した。バイデン氏はオースティン氏から報告を受け、撤収延期の可否を最終判断するとみられる。

 トランプ前政権は昨年2月、アフガンの旧支配勢力タリバンと和平合意を交わし、駐留米軍の4月末までの完全撤収で合意した。だが、その前提となるアフガン政府とタリバンの和解の見通しは立たず、米メディアはバイデン氏が米軍の撤収期限の半年延期を検討しているなどと報じている。

 バイデン政権はアフガン政府とタリバンの和解協議に関して、中国やロシアなどを加えた多国間協議で事態の打開をはかる方針も打ち出している。

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