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Judul : オールド・ラング・サイン - Miyanichi e-press - 宮崎日日新聞
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オールド・ラング・サイン - Miyanichi e-press - 宮崎日日新聞

　再び綾町へホタルの観察に出掛けた。１週間前はちらほらとしか見られなかったからだ。今回は頼まれて英語の指導で本県に滞在する外国人３人を案内。コロナ対策に加えて、十分にヤマビル対策も行った。

　以前、連れて行ったエジプトの人は初めてのホタルに「森が燃えているようだ」と大層驚いていたが、今回の西洋からの３人はそれぞれの母国でホタルは特に珍しくはないという。ホタルそのものよりも、「ホタル狩り」という日本人の風習に関心があるようだ。

　とはいえコロナ禍でずっと母国に帰ることができず、ホタルはしばしの慰めにはなっただろう。ちなみに歌の「蛍の光」を知るか尋ねると、首をかしげていた。だが曲を口ずさむと「オールド・ラング・サイン（原曲であるスコットランドの民謡）！」とうなずいていた。

　この日はホタルの数は増えていたが、月が明る過ぎて観察には不向き。ピークを予想するのは難しいが、１週間ほど先という感じだ。外国人の１人は立派なカメラを持ってきていて、撮影した画像を見せてもらった。月と共に光の尾を引くホタルが写り込んでいて、それもまた幻想的な光景だった。

　コロナの新規感染者が絶えない。ただ春の大型連休から２週間以上がたち、懸念されていた爆発的感染からは免れている。まだ行動に制限がかかる日々が続くが、森の中を瞬き浮遊するホタルを眺めながら、穏やかに過ぎる時間に身を置く快感も再認識した。

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