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つくばセンタービル 「エスカレーター必要か」 改修巡り、シンポで是非議論 - 東京新聞
「建築界のノーベル賞」と言われる米プリツカー賞を受賞した磯崎新氏の代表作「つくばセンタービル」(つくば市)でエスカレーターを設置するなどの改修を巡り、文化的価値や工事の是非などを問うシンポジムが二十七日、ビル内で開かれた。定員上限の約五十人が参加し、パネリストの建築家たちとともに、設置の是非で議論した。
主催は市民グループ「つくばセンター研究会」。センタービルと一体になっているセンター広場に二カ所、エスカレーターを新設する市の計画をきっかけに、改めてセンタービルのあり方について考えようと企画した。
パネリストの加藤研・筑波大助教は、センター広場について「磯崎氏の設計は当初から揺るぎなかった」と説明。「今、周辺を歩いている人数であれば、エスカレーターの設置や階段の拡幅の必要性が分からない」と首をかしげた。
六角美瑠・神奈川大教授は「センター広場は特別な場所。文化的な非日常の広場として育てるべきだ」と持論を展開した。
会場の参加者からは「磯崎さんの了解があれば、体の不自由な人のためにも、エスカレーターはあった方がいい」という意見が出た。(林容史)
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