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巨人、千賀ら剛腕攻略へ異例の１６０キロマシントレ！岡本ら“目慣らし”完了 - サンケイスポーツ

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　セ・リーグ覇者の巨人は１６日、東京ドームで全体練習を行った。２１日に京セラドーム大阪で開幕するソフトバンクとの日本シリーズ（７試合制）に向け、投球マシンの球速を１６０キロに設定。第１戦での対戦が予想される千賀滉大投手（２７）ら、鷹の剛腕対策を施した。ソフトバンク・工藤公康監督（５７）は投手練習を視察し、本拠地での日本一を熱望した。

　力負けした昨年と同じ轍（てつ）は踏まない。本当の勝負の幕開けを前に、王者ソフトバンクを倒す準備が始まった。

　「昨年は日本シリーズの準備、教育ができていなかったことも一つの反省。勢いでいったけど、現実的になかなか勢いではいけなかった。そういった点で、準備は昨年に比べたら選手個々、チームともにできている」

　原監督の眼光は鋭い。この日は約１０分間のミーティングで、企業秘密の内容をナインに訓示。報道陣に非公開でサインプレーも確認した。６年ぶりに進出した昨季の日本シリーズで４連敗した雪辱を晴らす戦いへ、備えを進めている。

　その「準備」の一つが、打撃練習で明らかになった。２人の打撃投手に挟まれるようにマウンドに置かれた投球マシン。球速は異例の１６０キロに設定された。

　原監督は「パシフィックリーグ全体にいえることだよね」とソフトバンク投手陣の力強いボールを意識する。最速１６１キロを誇るエースの千賀をはじめ、中継ぎのモイネロら最速１５０キロ超の剛腕が１０人以上。昨年は４試合で打率・１７６と打線が封じ込まれた反省を踏まえ、安全性を考慮してバットに当てることはなかったが、丸らナインが入念に球筋を見極めた。

　「昨年より今年のスタートラインの方が、高い位置からスタートしている」

　２年連続、史上最多の１２度目の顔合わせとなる宿命のライバル対決。原巨人が１年間で遂げた進化を見せつける。（谷川直之）

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