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再燃するイギリスからの独立議論 迫るスコットランド議会選 - 東京新聞
<連載「独立を問う スコットランド議会選」㊤>
「欧州連合(EU)に戻るには、英国から独立するしかないんです」
4月下旬の週末、英スコットランド地方の首都エディンバラ中心部。マスク姿の住民でにぎわう市場近くで、語学教師エリース・タラロンさん(47)が呼び掛けた。5月6日のスコットランド議会選まであとわずか。「あなたの1票でスコットランドの再生を」とつづったチラシを仲間4人と配り、独立を目指す少数与党スコットランド民族党(SNP)への支持を求めた。
2014年の独立を巡る住民投票では反対票を投じた。判断の決め手は、独立阻止に躍起だった英政府の指摘。当時EU加盟国だった英国からの独立は、EUから去ることも意味した。エリースさんはEUの教育助成金制度を利用し、教え子たちに欧州各国で語学力を磨かせていた。EUに残るため英国残留を選んだ。
◆政府にだまされた 娘の選択肢取り戻したい 独立賛成派の思い
独立反対が過半数を占めた住民投票では、エリースさんと同じ理由で反対を選んだ人が少なくない。英上院議員らの調査では、反対支持者の15%(複数回答)はEU残留が「重要な判断基準」だった。だが、1年9カ月後、英政府はEU離脱の是非を問う国民投票を実施。スコットランドでは残留派が6割強を占めたが、英全体では離脱派が僅差で勝利。20年1月末、スコットランドも英国の一部としてEUを去った。
「英政府にだまされた気分だった」とエリースさん。スコットランドは18世紀に英イングランドと統合する前、欧州各国と活発に貿易を行い、移民の往来も盛んだった。欧州大陸への親近感は今も強く、EU離脱後は各世論調査で独立賛成派が半数を突破。反対派からの転向が相次ぐ実態が浮かんだ。
エディンバラ南部に住む金融会社員マドレーヌ・バークレーさん(44)もその1人。経済の落ち込みへの不安から独立には反対だった。ただ、EU離脱で欧州大陸との自由移動が廃止になると「大切なのは10歳の娘の未来。欧州の好きな場所で暮らし、働くこともできる選択肢を取り戻す」とSNP支持に変わった。
◆独立賛成派 突きつけたい民意の強さ
SNPは今議会選で、2回目の住民投票実施を公約の前面に掲げる。単独過半数を狙いつつ、他党も含めて独立支持政党が過半数を占めれば、住民投票実施の許可権限をもつ英政府に同意を求める方針。ジョンソン英首相は「14年に行ったばかり」と拒否する構えだが、SNPのスタージョン党首は「EU離脱で状況が激変した」と民意の問い直しを求める。
エリースさんはEU離脱後、再加盟のため独立を目指す団体「Yes for EU」の創設に加わった。メンバー約130人の3割強は自分と同じ元独立反対派。仲間と出向く日々のキャンペーンで、願うのは独立支持政党による「圧倒的多数の議席」の確保だ。「住民投票を求める民意の強さを示すことで、ジョンソン首相に圧力をかけたい。この選挙を独立への第1歩にする」と意気込んだ。(エディンバラで、藤沢有哉、写真も)
◇ ◇ ◇
英国からの独立の賛否が問われた住民投票から約6年8カ月。6日のスコットランド議会選(定数129)は、2回目の住民投票実施の是非が最大の争点となる。独立を巡る議論が再び熱を帯びる中、賛成派、反対派の市民を取材した。
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