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「責任ある報道に使命」…新聞大会開催、災害報道や経営議論 - 読売新聞
第74回新聞大会(日本新聞協会主催)が17日、盛岡市で開かれた。頻発する災害や新型コロナウイルス禍で真偽が不確かな情報があふれる中、新聞は責任あるジャーナリズムの担い手として自らの使命を果たしていくことを誓うとする大会決議を採択した。
日本新聞協会の丸山昌宏会長(毎日新聞社社長)はあいさつで、今年は東日本大震災から10年の節目であることを踏まえ、「災害報道の役割や使命について議論を深めたい」と述べた。
研究座談会では「報道は災害にどう向き合うのか」「これからの新聞社経営を探る」をテーマに会場の参加者も交えて議論した。
近年、震災や豪雨・台風災害が相次いでおり、災害報道の意義について「亡くなった方の生きた証しを伝えることが重要。それが風化防止にもつながる」との意見が出た。東日本大震災後に入社した若手記者への取材体験の伝承が課題との報告もあり、「社内外で学ぶ機会を増やすことが重要」との声も上がった。
新聞社経営の議論では、販売店の収入源拡充や広告事業の強化、デジタル化などによる新規ビジネスなど各社がそれぞれの取り組みを紹介した。
新聞大会は例年の新聞週間のメイン行事で、今年は東京五輪・パラリンピックのため、1か月遅れで開催された。
東日本大震災から今年で10年となった。被災地の復興は道半ばであり、他の地域でもこの間、大きな自然災害が頻発している。新型コロナウイルス禍は、人々の営みに大きな影響を与え、困難と課題をもたらしている。
社会の先行きは依然不透明である。真偽不確かな情報もあふれている。その中で、信頼される情報の重要性は一層高まっており、新聞には、正確な報道と公正な論評を通じて人々に判断材料を提供し、世代を超えて広く議論を喚起する役割が求められる。
私たちは責任あるジャーナリズムの担い手として、よりよい社会の実現に向け、自らの使命を果たしていくことを誓う。
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