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「トイレをがまんする子」の見過ごせない健康問題 - 東洋経済オンライン
子どもの便秘の問題は、思った以上に深刻かもしれません……(写真:maroke/PIXTA)
突然ですが、11月10日は「いいトイレの日」、11月19日は「世界トイレの日」だって知っていますか?
筆者はNPO法人日本トイレ研究所の代表を務めています。日本トイレ研究所は「トイレ」を通して社会をより良い方向へ変えていくことをコンセプトに活動している団体です。とくに力を入れている活動テーマは、災害時のトイレ衛生、子どものトイレ環境、街なかのトイレのバリアフリーについてです。
うんちは体からのメッセージ
当たり前ではありますが、生きていくためには食事を摂らないといけません。おいしく食べることはもちろんですが、それだけではなく、食べる量や栄養バランスなど、さまざまなことに気を遣いながら食事をします。
この食習慣で、多くの人が忘れがちな大切なことがあります。それは「排泄」です。どんなにバランスのよい食事をしたとしても、排泄がうまくいっていなければ、消化・吸収が上手にできていないことになるからです。
私たちの体は、大まかにいうと食べ物を胃で消化し、小腸と大腸で栄養や水分を吸収します。体に不要なものや食べかす、老廃物をうんちとして排泄します。つまり、体の中に取り込むかどうかを取捨選択しているのは、腸なのです。
腐った食べ物など体に悪影響を及ぼすものが入ってくれば、下痢として緊急的に排泄することもありますが、通常はうんちという固形物にして体外に排泄します。うんちが大腸に滞在する時間が長くなれば、水分を吸収する時間も長くなるためうんちは硬くなります。逆に大腸を通過する時間が短ければうんちはやわらかくなります。
このような腸の通過時間を考慮して、うんちの形状を分類した国際的な指標を「ブリストル便形状スケール」といいます。下図は、ブリストル便形状スケールを参考に、小学生向けにわかりやすく作ったものです。No.4を中心にしてNo.1に近づくほど硬いうんちになり、No.7に近づくほど軟らかいうんちになります。いいうんちはNo.3からNo.5で、もっともよいのがNo.4です。
「ブリストル便形状スケール」日本トイレ研究所作成
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