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元日に噛みしめたい、お正月にまつわる「諺」「慣用句」「四字熟語」5選 - ウェザーニュース
comot.prelol.com2021/01/01 05:01 ウェザーニュース
令和3年、西暦2021年の幕が開きました。皆さま、あけましておめでとうございます。今回はお正月にまつわる諺(ことわざ)や慣用句、四字熟語を5選ご紹介します。
「一年の計は元旦にあり」の前に「一日の計は朝にあり」、あるいは「一日の計は晨(あした)にあり」を付けて言うこともあります。「一日の計は朝(晨)にあり」は「一日の計画は早朝のうちに立てるのがよい」という意味です。
いずれでもあっても、「物事は最初が肝心」ということ。今年一年を「今、この瞬間から」気を入れて始めたいものです。
江戸時代から伝わる諺で、徳川将軍家に縁の深い駿河国(するがのくに)の名物を表しているといわれます。
「富士」は「富士山」、「鷹」は「鷹」、「茄子」は「初茄子」とも、「富士」は「富士山」、「鷹」は「愛鷹山(あしたかやま)」、「茄子」は「初茄子の値段」ともいわれます。後者に関しては、駿河国で高いものを順に並べたと伝わります。
どちらの解釈でも、確かに縁起がよさそうです。初日の出が昇る富士山の初夢など、見てみたいですね。
お正月を寝正月としてのんびり過ごす人がいる一方、腰を落ち着けるいとまもなく、せわしなく立ち回る人もいるでしょう。そういう人にとって、お正月は「盆と正月が一緒に来たよう」な忙しさといえます。
一方、たとえば同時期に、娘が無事に出産し、息子が第一志望の大学に合格できた場合などは、両親にとって、「盆と正月が一緒に来たよう」な喜びかもしれません。
「正月に家の門口(かどぐち)に飾る松はめでたいものだけど、門松を飾るたびに年を取るのだから、門松は死に近づく一里塚(しるし)でもある」という意味です。
これは室町時代中期の臨済宗の僧、一休宗純(いっきゅうそうじゅん)が詠んだ狂歌です。
当時は年齢を数え年で考えたため、年が明けると、皆、一様に一歳、年を取りました。そのため、一休は門松を飾る正月のことを「めでたくもありめでたくもなし」と詠んだのでしょう。
読み方は「いちようらいふく」。「復」を「福」と書き間違える人がしばしばいるので、気をつけたいところです。ただし、縁起を担いで、あえて「一陽来福」と書く場合もあるようです。
「一陽」は「春の初めの気」で、「来復」は「またやってくること」です。
「一陽来復」には「陰暦十一月」「冬至」の意味や「冬が去って春が来ること」「新年が来ること」の意味があります。さらに「悪いことが続いたあとに、ようやく運がよいほうへ向かうこと」の意味でも使われます。
去年は新型コロナウイルスの猛威に、世界中の人たちが苦しみました。今年はどうか、幸運がたくさん巡ってくる一年であってほしいものです。
……ということで、今年も『ウェザーニュース』をどうぞよろしくお願いいたします。
『広辞苑』(岩波書店)、『大辞泉』(小学館)、『明鏡国語辞典』(大修館書店)、『明鏡ことわざ成句使い方辞典』(大修館書店)、『早引き 場面別 ことわざ&四字熟語辞典』(ナツメ社)
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January 01, 2021 at 03:01AM
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