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移住し被災者の心の綾に迫る 「空に聞く」小森はるか監督に聞く - 西日本新聞
taritkar.blogspot.com東日本大震災の津波で岩手県陸前高田市の実家と、夫婦で営む和食店が流失し、その後、陸前高田災害FMでパーソナリティーを3年半務めた阿部裕美さんを追ったドキュメンタリー映画「空に聞く」。震災後、東北に移住して撮影を続ける小森はるか監督に、復興かさ上げ事業を巡る被災者の心の綾に迫る作品と、移住のきっかけ、取材の流儀などを聞いた。 (聞き手・構成=吉田昭一郎)
-作品を通じて、伝えたいことは。
「阿部さんを2013年から撮らせてもらう中で、人の話を聞いて広く伝えるというパーソナリティーの仕事を通じて、離ればなれになった人と人をつなぎ、亡くなられた人たちとのつながりも絶やさずにいるんだと思いました。声によってコミュニティーをつなぎ留めてきた時間があったからこそ、(被災地の)かさ上げ工事が進んでも震災前の記憶は、今と分断されずに共にあるんだなと実感しました」
「かさ上げ工事に対しては、皆さん、今でも複雑な感情があります。これでよかった、とは手放しには思えない。どう受け入れていいのか。この復興事業に批判的な意見もある。それでも、皆さん、新しいまちで生活する選択をしている。過去と現在が結びつかない風景になっても、それでも(震災前と)『変わらないもの』を抱いて生きていらっしゃる。そこがこの作品から見えたらいいな、と思いました」
「その撮影はすごく難しくて…。(陸前高田の人たちを)ただ前向きなふうに見せたい、とは思っていない。阿部さんが(かさ上げ造成地で和食店を再開して)『(震災前を)忘れたとかじゃなくて、ちょっと前を見るようになった』とおっしゃった。その地点のこと、そのありようを見せたかった」
記憶も弔いの場所も埋まるしんどさ
-かさ上げが進む中、阿部さんは「これで(和食店を)終わらせちゃっていいのかなあ、とだんだん思ってきた。それって、悔しくない? みたいな」と、映画でおっしゃっています。
「阿部さんがかさ上げ地でお店を再開された時に、頭では分かっていても、本当にここで『味彩』(和食店)が始まったんだと驚く気持ちも私にはあって。阿部さんもかさ上げ工事によって苦しい思いを抱えていた方でした。阿部さんはご実家を津波で流失し、ご両親を亡くされています。震災後、実家跡に何度も訪れて手を合わせていて、実家跡にはいろいろな思い出があって大切な場所だった。その土地が土に埋もれてしまうというのは、記憶も弔いの場所も一緒に埋められてしまうようなしんどさがあったと思います。だから、かさ上げ地で阿部さんが和食店を再開して、そこで日常が始まるという現実に、言葉ではうまく説明できないのですが、そんな日が来るんだと信じられないような気持ちがありました」
「でも一方で、かさ上げ工事が完成する前のある時、『かさ上げした上の地面に行ったら空が近くなるでしょ。そしたら亡くなった人たちに近づけるかもね』と阿部さんがおっしゃったんですね。すごいなと思いました。そんなふうに現実を受け入れていく言葉があるんだと驚きました」
「阿部さんはどちらかというと町の中でも控えめな方というか、表立って何かを言ったりする人ではないですが、いつも核心を突くことを言う人なんです。例えば、災害FMで月命日の黙とう呼び掛けを録音でなく、生放送で続けるわけを放送関係者から聞かれて、『やらない理由がない』という一言がすっと出てくるんですね」
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