欧米のワクチン議論、今の焦点は「接種間隔」だ - 東洋経済オンライン

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「人数優先の1回接種」で効果を上げたイギリス

アメリカで、新型コロナワクチンの1回目と2回目接種期間をどの程度延ばすことができるかという議論が専門家の間で再び熱を帯びている(写真:David Paul Morris/Bloomberg)

北中西部で新型コロナウイルスの新規感染者数が急増し、第4波が予測されるアメリカ。専門家の間では2回目の接種をどこまで遅らせられるかについての議論が再び熱を帯びている。

1回目と2回目の接種の間隔を広げれば、完全とはいえないまでも、1回目の接種で部分的に免疫を獲得した人の数を増やすことができる。ただ一部の専門家からは、このような戦略は危険な変異株を新たに生み出すことにもなりかねないと懸念する声も出ている。

イギリスでは接種間隔は最大12週間

アメリカでは1回目と2回目の接種は3〜4週間の間隔で行われている。臨床試験(治験)でテスト済みの間隔だ。しかしイギリスでは、より短期間により多くの人々に1回目の接種を行う目的で、すでに接種間隔が最大12週間まで広げられている。

さらにカナダでは政府の諮問委員会が4月上旬、接種期間を最大4カ月まで延長するよう勧告した。ワクチンが希少品となっている中で、少しでも接種人数を底上げするためだ。

アメリカもこれに倣うべきだと考えている専門家は少なくない。ペンシルベニア大学ヘルスケア・トランスフォーメーション・インスティテュート共同所長のエゼキエル・エマニュエル医師は、今後数週間はワクチンの全量を1回目の接種に振り向けるべきだと提案した。

「これで第4波は十分に抑制できる。(感染が急増している北中西部の)ミシガン州やミネソタ州といった地域では特に(そうすべきだ)」とエマニュエル氏はインタビューで話した。同氏は8日、米紙「USAトゥデイ」に同僚と論説記事を寄稿し、こうした案を公にしている。

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