どれも大人目線の議論 子どもの意見、なぜ聞かないのか - 朝日新聞デジタル

08.17
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言いたい!こども庁 ③ 虐待サバイバー・風間暁さん

 自らが受けた児童虐待の経験を基に講演活動を続ける「虐待サバイバー」の風間暁さんは、「こども庁」をめぐる議論について、大人たちが「子どものため」と言いながら、子どもの意見を聞かずに議論を進めていることに違和感がある、と言います。

 ――児童虐待をめぐる現状について、課題はどこにあると考えていますか。

 課題が多すぎて、どこから話していいのか迷いますね。ただすべてで共通している課題と言えるのは、児童虐待に関する制度や仕組み、職員の対応に至るまで、何もかもが大人の目線で考えられていることです。

 これは、こども庁の議論にもつながりますが「子どものため」と言って議論をしている大人が、実際に子どもの声を聞いていない。このことに違和感を覚えます。

 子どもにかかわる政策を集約する「こども庁」の創設に向けた議論が与党を中心に進んでいます。新たな官庁にはどんな期待ができるのか、肝心の政策の中身はどうか、そもそも新組織をつくるべきなのか。子どもたちに携わる仕事をしている6人に聞きました。

 ――違和感について、具体的に聞かせてください。

 一時保護所の課題を例に考えてみましょう。私も一時保護所には、子どものころに2度入所しました。東京都内の一時保護所でしたが、施設内のルールは厳格で、子どもが約束を破ると職員から罵声を浴びせられたり、罰として走らされたりと、まるで刑務所のようでした。今でもまだ、そうした一時保護所があることが課題とされています。

 子どものころは理不尽だと思いながら過ごしていましたが、大人になって分かったこともあります。職員の一人ひとりは、とても真剣に働いていたこと。子どもの安全を守ろうと一生懸命だったこと。

 ただ、一時保護所にいる子どもの数に対して、圧倒的に職員が少なかった。その中で子どもの命を預かるという重責を果たすには、どうしても大人に都合のよいルールが必要になってしまう。その一端が厳格なルールの運用だったのでしょう。

 ――ある意味で、現場の責任…

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