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「路線存廃議論のベースに」 JR四国社長、全区間赤字で - 読売新聞オンライン
JR四国の西牧世博社長は30日の定例記者会見で、2020年度の区間別収支が全8路線18区間で赤字だったことについて「路線の存廃を議論する上でベースになる」との考えを示した。
JR四国は今月17日、20年度の区間別収支を公表。赤字総額は225億7500万円と、13~17年度平均の2倍以上に上り、初めて全区間が赤字だったことが明らかになった。JR四国は、公表理由について「来春の値上げへの理解を求めるため」とし、廃線の議論につながるものではないと強調していた。
30日の会見で、西牧社長は「コロナの影響で、鉄道事業の需要は大幅に激減し、現在の輸送状況は大きな変換点にある」と危機感を示した。その上で、路線存廃の議論に言及したが、具体的な時期については「すぐに始めたいというわけではない」と明言を避けた。
一方、香川県の浜田恵造知事は30日の定例会見で「赤字だから廃止というやり方は、鉄道ネットワークの存在意義をなくしてしまう。路線の収支だけで判断する問題ではない」と述べた。
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