続・砂上の原発防災:/上 避難計画審査、議論なく(その2止) 曖昧な責任 規制委の独立、議論優先 - 毎日新聞

03.15
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衆院本会議で原子力規制委員会設置法案の趣旨説明をする自民・塩崎恭久元官房長官。避難計画の審査に関する議論はされなかった=国会内で2012年5月、藤井太郎撮影
衆院本会議で原子力規制委員会設置法案の趣旨説明をする自民・塩崎恭久元官房長官。避難計画の審査に関する議論はされなかった=国会内で2012年5月、藤井太郎撮影

 「自公案をベースに議論し、修正をする」。2012年6月5日、東京・永田町の衆院第1議員会館2階の環境委員長室での会合で、当時与党だった民主党の近藤昭一衆院議員は、そう切り出した。原子力の新しい規制組織について、民主と、野党だった自民、公明両党の実務者が双方の案の修正協議をするため、膝を突き合わせていた。近藤氏は座長役だった。

 民主党案では、環境省のもとに新たな規制組織を設けることになっていた。原発防災も担当し、原発周辺の住民を避難させるための指針を作ったり、避難計画を立てる自治体と連携したりする調整業務を想定していた。

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