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社説 空中散布中止 里山守る建設的な議論を - 信濃毎日新聞
松本市の臥雲義尚市長が、松枯れ対策として続けてきた四賀地区での薬剤空中散布を中止すると表明した。空中散布を巡っては3年前、市が本郷と里山辺を対象地区に加えた際、健康被害を心配した市民が反対し、差し止めを求めて提訴する事態を招いてきた。
3月末に就任した臥雲市長は健康への影響にも配慮し、近く設ける諮問会議で中長期の対策を練るとしている。身近な里山の環境をどう守るか。幅広い市民の理解を得ながら、建設的な議論へと発展させてもらいたい。
松枯れは、カミキリムシに寄生する線虫が幹の組織を破壊し、水の流れを止めることで引き起こされる。被害は全国で見られ、県内では防除計画がある市町村だけで51を数える。近年は松本地域、上田地域の被害が激しい。
薬剤散布には思うような効果が表れていない上、使用するネオニコチノイド系農薬が人の脳や神経の発達に悪影響を与えるとの研究結果が示されている。害は動植物にも及ぶとされ、欧州は使用を厳しく制限している。
松本では菅谷昭前市長が、散布に反対する母親らとの面談を拒んだ。市は訴訟でも、国が認めた薬剤であり、健康被害が生じるとの根拠はないと主張した。
臥雲市長は本年度、薬剤を幹に直接注入する「樹幹注入」を採用する方針でいる。各地では、カミキリムシの幼虫が繁殖する枯死木の伐倒駆除、樹種の転換、線虫に強い松の育成といった対策が試みられている。
薬剤散布と樹幹注入を含め、万全な策はない。被害の現況を詳しくつかみ、最新の知見も取り入れ最適の組み合わせを探りたい。里山保全の意義、費用や効果の見込みを市民に説明し、丁寧に合意形成を図る必要がある。
市議会議員協議会では、臥雲市長の方針に対し、「財政への影響と結果責任はすべて市長が負ってほしい」との声が聞かれた。
薬剤散布を懸念する市民がいるのを承知しながら、菅谷前市政の予算を認めたのは議会だ。市の調査によれば、いまも空中散布への賛否は半々に割れている。
市に責任を押し付け、諮問会議からの発案を待って評価するだけでは、議会の役割を果たしたとは言えない。会派を超えて検討の場をつくり、市民とも向き合って提言をまとめてはどうか。
市を挙げての取り組みにできれば、松枯れに悩む他の自治体の参考にもなるはずだ。
(6月6日)
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June 06, 2020 at 07:10AM
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