熱海土石流 戻れるよう支援を ワークショップで被災者ら意見交換 - 東京新聞

09.31
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テーマごとにグループに分かれて意見を出し合う出席者ら=熱海市役所で

テーマごとにグループに分かれて意見を出し合う出席者ら=熱海市役所で

 静岡県熱海市伊豆山(いずさん)の土石流災害で、市は二十六日、被災者らが復興まちづくりを話し合う第二回のワークショップを開いた。

 原則立ち入り禁止の警戒区域に住んでいた住民ら二十七人が出席。避難所や防災など十一テーマについて、九グループに分かれて意見を出し合った。

 財政的な補助や支援をテーマにした班からは「お金の面で支援なしでは戻れない」「義援金では足りない」など不安の声が上がった。参加した中島秀人さん(53)は終了後、「支援制度を考えてもらい、なるべく多くの人が戻れるようにしてほしい」と求めた。

 また、グループワークの前には、ワークショップの参加者の対象が、警戒区域内に住んでいた人と、被災三地区の住民に限られていることを疑問視する声も。「伊豆山の別の地区にも広げるべきだ」との意見が出た。市は今後、対応を検討する。

 ワークショップは被災者らの意見を集約し、市が策定を進める復興計画のうち、被災地の土地利用などの方向性を盛り込む復興まちづくり計画に反映させるのが目的。五月末から始め、九月末までに計五回開く。(山中正義)

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