避難した60.6%...理由は身の危険 東日本台風被災者アンケート - 福島民友

08.34
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 東日本台風(台風19号)の災害対応を検証する31日の第三者委員会で、県が被災した県民に実施した避難行動に関するアンケートの結果が発表された。「避難した」のは60.6%で、理由は「雨の降り方が激しく身の危険を感じた」が42.6%と最も多く、気象警報や避難情報を挙げたのは1~2割程度にとどまった。

 県は「気象・避難情報の伝達を重視してきたが、それをきっかけに避難につながっていない。厳しい結果」(災害対策課)と分析。より危険性や切迫性を持たせた避難情報の発令に加え、「避難勧告」で必ず避難するなど警戒レベル情報の周知に取り組むとした。

 避難先は「親戚・知人宅」が35.9%で最も多く、「自宅やマンションなどの上階」が19.3%と続いた。委員は「今後、新型コロナウイルス感染リスクを考え、親戚宅への避難を遠慮するケースが出てくる」とし、避難所での感染対策が重要とした。

 避難した理由は「雨―」のほか「自宅の近くなどで急に水が上がってきた」が35.7%。「大雨特別警報が発表された」は15.3%、「避難指示(緊急)が発令された」は22.5%だった。

 一方、避難しなかったのは38.1%、無回答が1.3%だった。避難しなかった理由は「自宅が被害に遭うとは思わなかった」が64.8%だった。

 降雨前の台風認識「経験の範囲」47%

 雨が降る前の台風19号に対する認識では、「大した被害はないと思った」が33.6%、「水害が起きるとしても、過去に経験した範囲に収まるだろうと考えていた」が47.0%だった。「被害が出そうなので、台風の影響が出る前に避難が必要と考えていた」の12.4%を大きく上回り、県は「多くの人が想定していなかった被害だったのではないか」としている。

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