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小型仏壇を被災者の支えに 熊本の店、7月豪雨後から無償で提供 - 中日新聞
ご先祖さまにも住まいを−。熊本市西区の輪島漆器仏壇店が、七月の豪雨で仏壇が流されたり、泥に漬かったりした被災者に、小型の仏壇を無償で届けている。「親や配偶者らを供養する仏壇は、被災者の心の支えだ」と社長永田幸喜さん(58)。これまでに届けた仏壇は約五十基に上る。
仏壇は仮設住宅や親戚の家にも置きやすいよう縦三三・五センチ、横十九センチ、奥行き十九センチのサイズ。線香立てなど仏具一式がセットで、中に位牌(いはい)を置くことができる。
豪雨の後、熊本県人吉市の顧客宅を訪れて永田さんが目にした被災地の光景は「想像を絶した」。落ち込む被災者を励まそうと、製作費数百万円を店で負担し、静岡市の職人に百基を発注。人吉市や熊本県球磨村などへ、何回も車で仏壇を届けた。
「お盆はどうなるかと思っていましたが、手を合わせることができました」「気力をなくしていた母親が元気になりました」。店には感謝の手紙や電話が続々と届く。今後クラウドファンディングで資金を募り、さらに二百基の発注を目指すという。
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August 31, 2020 at 02:00PM
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