住む場所を考えることは、生き方を考えること。ベルリン生活の手ざわりを、漫画で - 朝日新聞社

09.17
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住む場所を考えることは、生き方を考えること。ベルリン生活の手ざわりを、漫画で

撮影/馬場磨貴 (撮影協力/RELIFE STUDIO FUTAKO)

『ベルリンうわの空』『ベルリンうわの空 ウンターグルンド』

自分にとって住みやすい場所、住んで幸せな場所とはなんでしょうか。住む場所を考えるということは、自分がどのように毎日を過ごしていきたいか、つまり自分の人生や生き方を考えることといっても過言ではありません。「どこに住むか」と「自分のライフスタイル」は切っても切れない関係にあります。

今回紹介する『ベルリンうわの空』の著者、香山哲さんは自分の考えに適した場所を探し、いくつもの場所に滞在するなかでベルリンを訪れました。「ここ……もしかしたら最高の街なんじゃない?」と思った香山さんは、その気持ちを確かめるため何度か滞在したのち、2018年6月にベルリンに移住します。

本書は、そうしたベルリンでの生活を紹介するコミックエッセー……というと、この本の魅力を半分も伝えられていないかもしれません。その「生活」の部分をじっと見つめ、街に考えをめぐらし、実践し続ける香山さんの小さいけれど実感をもとにした思想書だと思いました。

描かれるのはベルリンでの些細(ささい)な日常です。スーパーで野菜や肉を買い、散歩をしたり、カフェで知り合った人々と話をしたりします。そんな毎日を過ごすなかで香山さんが感じたことが、不思議な絵と、誰にでもわかるような簡単な言葉でつづられます。

例えば登場する人物は、かろうじて主人公の香山さんは人間の姿かたちをしていますが、ほかの人々は動物や植物、ロボットといった顔をしています。多様性が重要と言ってしまうことはたやすいですが、立場や人種の違う人々が存在しているだけで知識や想像力がわいたりするということを、漫画を通して体感できます。

他にも、この漫画を読んでベルリンの生活を追体験しているうちに、福祉社会の重要性や、シティズンシップ、ジェントリフィケーション(高級化、階級浄化)……そういった事柄の本質を、難しい言葉を使わなくても知ることができると思います。

第2巻にあたる『ベルリンうわの空 ウンターグルンド』では、ドイツ語のウンターグルンド(=アンダーグラウンド)という言葉の通り、ベルリンの地下に放置された空間へ。香山さんはこの一角で、カフェで知り合った友人たちと一緒に、誰もが名前を記入しなくても使える無料のシャワー&洗濯コーナーを設置した、通称「清潔スペース」を運営することになります。

実際に街の中の居場所をつくり、「この街が、できるだけいい感じになるように」他者とコミュニケーションすること、それはただ自分の生活する場としてだけではなく、その街で豊かに生きるための当然の行為なのだと思い、感動しました。

「住めば都」とはよくいったもので、その環境に合わせて生きていくことは可能ですが、その慣れていく過程で忘れていった大事なことや、あきらめてしまった自分の理想の生活がある、ということに気づかされました。この漫画を読んで、香山さんが実践するような、確かな生活の手ざわりを探していきたいと思いました。

街をよく見て自分の気持ちによーく耳をすませる 普通に過ごしているだけでも、意識していなかった自分の「好き」や「嫌い」が新しく見えてきて…そのたびに生きやすくなっている気がする(『ベルリンうわの空』p.22)

(文・嵯峨山 瑛)

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    二子玉川 蔦屋家電、建築・インテリアコンシェルジュ。
    大学建築学科卒業後、大学院修了。専門は都市計画・まちづくり。
    大学院在学中にベルギー・ドイツに留学し建築設計を学ぶ。
    卒業後は、出版社やリノベーション事務所にて、編集・不動産・建築などの多岐の業務に関わる。

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