<青きスピリット> 「令和でもファンを熱く」共鳴 - 中日新聞

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練習試合の前に、新庄監督(右)と言葉を交わす立浪監督

練習試合の前に、新庄監督(右)と言葉を交わす立浪監督

 かつてセ・リーグで華を競った2人の新監督の「ファーストコンタクト」は、黒塗りのスポーツカーが北谷の球場の玄関に着いてから1時間あまり後だった。そこから瞬時に距離を詰め、異例の依頼までしてしまうのが「ビッグボス」たるゆえん。日本ハムの新庄監督は立浪監督とあいさつを交わすや否や打撃ケージ近くに招き、打ち終えたばかりの清宮も呼び寄せた。

 「うちのチームに相手の監督が教えに来る。めったに見ないでしょ」と新庄監督。脱皮を目指す左打者を挟み撃ちにするように、身ぶり手ぶりの指導が始まった。恐縮しきった清宮が去っても、2人は離れない。互いにバットをかざして打撃論を斬り結んだ。

 「指導とか、どうやって育てていくかとか。『なるほどな』ということを教えてもらった」。試合後、興奮気味に振り返った新庄監督。感情が高ぶる理由も明かした。「俺は、立浪さんに憧れて内野手に転向したんだから」

 1990年、阪神に外野手として入団したが当初は2軍暮らし。1軍が戦う甲子園球場でスコアラーの資料をベンチに運ぶ仕事をする合間、中日の遊撃手の軽快なグラブさばきに触発された。「外野は自分が一番うまいと思っていたが、内野のセンスも意...

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