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Judul : 震災被災者の語り基に動画制作 石巻専修大と交流の米国大学生 - 株式会社河北新報社
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震災被災者の語り基に動画制作 石巻専修大と交流の米国大学生 - 株式会社河北新報社

震災被災者の語り基に動画制作　石巻専修大と交流の米国大学生ら

動画の一場面

　石巻専修大（石巻市）と国際交流協定を結んでいるランドルフ・メーコン大（米国バージニア州）の学生らが東日本大震災をテーマに動画を作った。昨年６月に石巻専大などを訪れて市内の被災者らにインタビューした内容を基にしている。

　「Ｂｅｙｏｎｄ　ｔｈｅ　Ｂｒｏｋｅｎｎｅｓｓ（“破壊”の向こう側）」と題した英語の動画は３７分３５秒。物だけでなく、人の心まで破壊した震災からの復興の過程で見つけた日本や日本人の美しさを伝える趣旨だ。メーコン大の演劇・脚本コースの講義で制作し、学生１４人が出演した。動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。

　遺族や石巻専大、街づくり団体の関係者ら計１１人に震災当時の体験や思いなどを聞いたインタビュー内容を学生たちが画面に向かって読み上げる。流れる雲や波といった自然のイメージ映像を交えた。

　インタビューは石巻を訪問したメーコン大の学生と教職員計１１人のうち３人が担当した。本来は今年４月に震災の教訓を演劇で伝える方針だったが、新型コロナウイルスの影響で上演が難しくなり、動画制作に変更した。状況が改善されれば、キャンパスでの上演を計画するという。

　２０１８年度の交流プログラムでメーコン大を訪問し、動画を視聴した石巻専大４年阿部祐樹さん（２１）は「震災を経験していない人が何かを学んでくれたと思い、うれしいという感情が湧いた」と話す。

　メーコン大は石巻市で外国語指導助手（ＡＬＴ）を務め、津波で亡くなった米国出身のテイラー・アンダーソンさん＝当時（２４）＝の母校。

　両大は「日米の架け橋になりたい」というテイラーさんの遺志を継いで両親が設立した記念基金の支援を受け、１５年７月に交流事業を開始。１８年１月に国際交流協定を結んだ。

2020年06月23日火曜日

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