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トランプ大統領の退任後の移住計画に地元住民が反対 - ニッカンスポーツ
- トランプ米大統領（2019年5月26日撮影）
米大統領選でいまだ敗北を認めていないトランプ大統領だが、退任後に移住する計画だと伝えられる米フロリダ州パームビーチの別荘マ・アー・ラゴの住人たちが移住に反対していることが明らかになった。
ワシントン・ポスト紙とニューヨーク・タイムズ紙が「移住は契約違反だ」と住民たちが地元政府に提出した書簡を入手し、大統領を追い出すという恥ずかしい状況を避けるために居住地として使用しないよう通達して別の移住先を見つけさせることを求めていると報じた。
トランプ大統領は80年代に購入した別荘マ・アー・ラゴを1993年に個人の住宅から会員制クラブとして改築しており、契約書には全ての会員が7日以上連続で滞在しないことや年3週間以上滞在することはできないという規約が書かれているという。トランプ大統領自身も同年8月にこの契約書に署名していることから、居住地として使用するのは契約違反になる可能性が高いと伝えている。
政府関係者はピープル誌の取材に、「大統領がマー・ア・ラゴを住居として使用することを禁止するいかなる文章も存在せず、合意もしていない」と報道を否定している。トランプ大統領はメラニア夫人と14歳の息子バロン君と共に退任後は同地に移住することを望んでおり、別荘の改築工事を行っていると伝えられていた。
ポスト紙によると、トランプ大統領は就任後に少なくとも130日間マ・アー・ラゴに滞在しているといい、今年のクリスマス休暇も同地で過ごす予定だと言われている。しかし、パームビーチの住民の中にはトランプ大統領が同地を訪れる度に厳しい交通規制が敷かれ、交通渋滞が起こっていることや熱狂的な支持者が移住してきていることなどに不満を抱いている人も少なくなく、「大統領は歓迎されていない」と話す人もいるという。（ロサンゼルス=千歳香奈子）
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