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核なき世界実現へ議論 高校生平和大使、国連事務次長と意見交換|静岡新聞アットエス - @S[アットエス] by 静岡新聞
核兵器廃絶と世界平和を訴える全国の高校生平和大使26人が16日、中満泉国連事務次長とリモートで意見交換会を行った。静岡県内からは静岡高2年の今永歩さん(17)が参加し、核なき世界の実現に向けて議論を深めた。
中満氏は安全保障を巡る世界情勢について解説し、米国やロシアなど核保有国間の緊張が高まっていると指摘。近年は核開発にとどまらず人工知能やサイバー、宇宙領域の研究も進み、「安全保障問題は複雑かつ深刻化している」と述べた。
今永さんは1954年の米ビキニ核実験で焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくしたことに触れ、核廃絶に向けた市民活動の重要性について質問。それに対し、中満氏は対人地雷全面禁止条約は市民運動がきっかけで実現したことを紹介し、「市民が意見を出す役割は大きい。若い人を中心にネットワークを広げてほしい」と応じた。
意見交換会後、今永さんは取材に「私たちの力は微力だが無力ではない。ビキニ事件を継承する研究会を立ち上げるなど核廃絶に向けて活動していきたい」と語った。
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