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Judul : 空港アクセスの改善へ議論 熊本県の鉄道整備 検討委がスタート | kumanichi - 熊本日日新聞
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空港アクセスの改善へ議論 熊本県の鉄道整備 検討委がスタート | kumanichi - 熊本日日新聞

　熊本県は１１日、熊本空港アクセス鉄道整備計画の事業化の是非を判断するため、有識者らによる検討委員会の初会合を熊本市中央区のホテルで開いた。鉄道を整備することで、車主体の現状からの改善を求める意見が相次いだ。

　委員会はオブザーバーを含め１３人。委員長には加藤一誠・慶応大商学部教授が就き、空港運営会社の熊本国際空港や交通事業者、経済団体の代表者らが参加した。

　委員からは、新型コロナウイルス感染収束後の外国人観光客誘致をにらみ、「海外の旅行者は（ＪＲが原則乗り放題になる）レールパスを使う人が多く、空港と駅が鉄道でつながるメリットは大きい」「個人旅行が主流となる可能性があり、鉄道の必要性が増すのではないか」など整備に前向きな意見が出た。

　一方、「鉄道がほかの交通手段に比べて優位に立つ点をつまびらかにしなければ、県民の理解が得られない」といった慎重意見もあった。

　アクセス鉄道計画は、県がＪＲ豊肥線三里木駅（菊陽町）と空港を結ぶルートで検討中。６月の調査結果を基に、事業費が４８０億～６１６億円となる四つの整備案を提示したが、費用対効果や事業費縮減策などについて調査を続けている。

　検討委の第２回会合は３月をめどに開き、鉄道整備による県内への経済波及効果などを議論。６月ごろの第３回会合は継続調査の結果を踏まえて、事業化の是非について協議する。（野方信助）

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