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Judul : 首相「受け止めて議論進める」 自民の防衛費増提言に - 日本経済新聞
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首相「受け止めて議論進める」 自民の防衛費増提言に - 日本経済新聞

自民党安全保障調査会の小野寺会長㊧から防衛力強化に関する提言を受け取る岸田首相（27日、首相官邸）

岸田文雄首相は27日、首相官邸で自民党安全保障調査会の小野寺五典会長らと会った。国内総生産（GDP）比で1%ほどが目安だった防衛費を2%以上を念頭に増額するよう求める党提言を受け取った。「自民党、与党の考え方をしっかり受け止め、議論を進めていきたい」と答えた。

自民党は提言内容を政府が年内に改定する国家安全保障戦略など3文書に反映するよう促す。公明党は防衛費の大幅な増加に慎重な姿勢だ。

首相は会談で「与党協議も必要になる。国民に理解していただけるように汗をかいてほしい」と伝えた。小野寺氏が面会後、記者団に明かした。

提言で相手のミサイル発射拠点をたたく「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」と改称し、保有する必要性を訴えた。中国や北朝鮮などが極超音速などのミサイル開発を進め、迎撃だけで防ぎきるのは難しくなったとみる。

小野寺氏は記者団に「様々な技術の向上への対応が必要だという同じ認識を（首相は）持っていただいているのではないか」と述べた。

小野寺氏らは27日、防衛省で岸信夫防衛相にも提言を申し入れた。

岸氏は「防衛力を強化できるような予算をとりまとめていく」と話した。ロシアによるウクライナ侵攻について「国際社会で最大の危機とも言える」と言明した。小野寺氏は防衛費の増額を「後押ししていきたい」と呼びかけた。

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