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街に米兵…歓迎や不安の声 迫る無人偵察機の配備 鹿児島・鹿屋基地[10/20 19:27]
海上自衛隊鹿屋航空基地への配備が計画されるアメリカ軍の無人偵察機・ＭＱ９。今月下旬以降の配備に向けて、準備は大詰めとなっています。鹿児島で初めてとなるアメリカ軍の駐留が鹿屋で進む中、街には変化が起きています。
２０日の鹿屋基地です。２つの大きなテントは、無人偵察機・ＭＱ９の格納や整備のための場所とみられています。
（８０代 近所の住民）「準備はポツポツ進んでいるみたい。来るものは来るわけだから仕方ない」
米軍が「１０月下旬以降」とし、鹿屋基地にまもなく配備されるＭＱ９。鹿屋には本体を含む機材が搬入されているほか、米軍の運用部隊も順次入り、市内のホテルに宿泊。運用開始後は最大２００人の米軍関係者が滞在する計画です。
（記者）「Ｑ．お話できる時間はありますか？」
（米軍関係者）「少しなら」
（記者）「鹿児島のテレビ局です」
（米軍関係者）「コメントすることができません」
（米軍関係者）「話せない。ごめんなさい」
関係者によりますと、無人機の配備が始まるまで外での飲酒を禁止する動きもあり、夜の飲食街で米軍の姿を見かけることはほとんどありませんでした。
【鹿屋市民】
（６０代）「客として（米軍が）来る。（Ｑ．印象はどう？）いいですよ。紳士的で」
（３０代）「何の抵抗もない。防衛のために来ているなら歓迎」
（６０代）「横断歩道を遠回りしてでも渡っていて感心。これからもトラブルないように願う」
（４０代）「最初は不安だったが、今は全然。（米軍側から）あいさつされるくらい」
米軍の駐留を「ビジネスチャンス」と捉える人たちもいます。
（鹿屋市商店街連合会 前田数郎会長）「参加店全店舗にこのポスターが貼られている。アメリカの方に来てもらってもウェルカムという印」
商店街連合会では、米軍基地がある山口県岩国市の商店街を参考に、ＱＲコードのついたポスターとカードを作成。スマートフォンで読み込むと、店を紹介する英語のサイトが表示されます。
（鹿屋市商店街連合会 前田数郎会長）「全国チェーンとかコンビニの利用（が多い）。米軍２００人が少しでも地元経済がうるおうために、協力してくれたらうれしい」
（記者）「鹿屋基地から２キロほど離れた中心部の商店街です。アメリカ軍関係者の姿が時折、見られます」
街のゲームセンターです。先週から米軍関係者が増えはじめ、１日に１０人近くが来店するといいます。
【米軍と店主やりとり】
（店主 渡邉真さん）「これ分かる？」
（米軍関係者）「リヴァイ（進撃の巨人）。ありがとう」
（店主 渡邉真さん）「彼らは自分の職務を全うしようと（鹿屋に）来ている。せめてここで遊んで、楽しく過ごせたら」
一方で、街では不安の声も。
（鹿屋市民）「もともと（米軍基地がある）横須賀に住んでいた。（米軍駐留の）基地の街になると、治安などが少し心配」
鹿屋市・県・九州防衛局が８月にそれぞれ設置した相談窓口に寄せられた相談や意見の数は、先月末時点であわせて２３件。市によりますと、このうち７件が米軍の宿泊先について、５件が事件・事故などへの不安、２件がＭＱ９が攻撃型に転用されないか、などの不安の声だといいます。
米軍の駐留で変わりつつある鹿屋の街。市民は期待と不安を抱えながら、配備の時を迎えようとしています。
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