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戦後７５年：苦い経験もう二度と… 下宿の特攻隊員と最後の別れ 米軍機機銃掃射で九死に一生 築上町・平尾公輔さん ／福岡 - 毎日新聞

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　太平洋戦争末期、旧日本海軍航空隊の訓練基地だった築城基地（築上町など）からは特攻隊が出撃し、若い命が犠牲となった。戦後７５年。八津田村（現築上町）の自宅に下宿した特攻隊員を見送り、自身も空襲に遭った平尾公輔さん（８５）は「あのような苦い経験は二度とあってはならないことだと後世に伝えたい」と話す。【宮城裕也】

　築城基地は１９４２年に建設された。４５年、基地の近くに住む当時１０歳の平尾さんは、自宅上空を練習機が飛び回り、基地では隊員が上官に叱責される光景を目にするのが日常で、自宅には青年の隊員２人が３カ月ほど下宿していた。隊員たちに遊びに連れて行ってもらったり勉強を教えてもらったりと弟のように可愛がられたといい、「優しくてかっこよく感じていた。自分も大きくなったら軍隊に入ると当然のように思っていた」。

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