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ＥＣＢレーン理事、大幅利上げの議論けん制－タカ派の主張押し戻す - ブルームバーグ

欧州中央銀行（ＥＣＢ）のチーフエコノミスト、レーン理事は記録的な高インフレに対処するために通常より大きな利上げを行うことに慎重姿勢を示した。ＥＣＢ政策委員会メンバーの一部からは、来週の会合で0.75ポイントの利上げを議論すべきだとの声が上がっており、これを押し戻した格好。

　　レーン理事は政策委メンバー25人の中で特にハト派色が強いとみられている。バルセロナ（スペイン）で行われたパネル討論会で「遅過ぎず速過ぎない安定したペースでターミナルレート（利上げの最終到達点）との差を埋めることが重要だ」と述べた。発言内容はＥＣＢのウェブサイトに 掲載された。

　　ＥＣＢは７月に政策金利の0.5ポイント引き上げを 発表。利上げは11年ぶりだった。ユーロ圏のインフレ率はＥＣＢ目標水準（２％）の４倍余りとなっているが、ロシアが欧州大陸向けのエネルギー供給を制限する中でリセッション（景気後退）の可能性も高まっている。

　　米カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム（ジャクソンホール会合）に参加した当局者らは、ＥＣＢが来週の会合で少なくとも前回と同じ0.5ポイントの利上げを決める用意があることを示唆。それより大きな利上げも排除しないとの姿勢も一部で示された。シュナーベル理事は「インフレ率を目標水準に速やかに戻す強い決意」を示すよう呼び掛けた。

ＥＣＢは少なくとも50ｂｐ利上げ、75ｂｐも視野－インフレ記録更新で　　

原題： ECB’s Lane Cautions Against Bigger Rate Hike to Curb Inflation（抜粋）

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