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家で退屈している子供と一緒にNetflixで観たい、オトナこそ感動するファミリー映画15選(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース
今こそ真に必要なのはエンターテインメントかもしれない
新型コロナウイルスは依然として世界中で猛威を振るっている。イタリアでの死者は7500人を超え、世界各地でカフェやクラブハウスの多くが閉鎖となった。日本でも不要不急の海外渡航をやめるように要請され、東京・神奈川・埼玉では今週末の不要不急の外出を自粛するようにも要請、それに伴い東京・神奈川・埼玉の映画館は軒並み今週末の臨時休業を発表した。
世界中で外出をやめるように政府が指示、または不可避な場合を除いて外出禁止を命じられているという、未曾有の事態となっている。こうなってくると、やはり外に出ることなくエンターテインメントを好きなだけ楽しめる、定額制の映像配信サービスの存在がありがたい。特に、学校にも行けず暇を持て余している子供たちにとっては一種の清涼剤になりうるだろう。
ここでは、その配信サービスの中でももっとも大手と言える、Netflixで観られるファミリー映画から厳選した15作品を紹介しよう。いずれも、子供騙しになっていない、オトナこそが感動できる、そして親子の会話のきっかけにもなり得る奥深さを備えた作品を選出している。
なお、Amazonプライムビデオで見放題のファミリー映画15選もこちらで紹介している。合わせてチェックしてみてほしい。
なお、以下の映画は、こちらの項目に分けて紹介している。
・異なる立場の者たちが友情を育む、王道の冒険が描かれたアニメ映画5選
・ひねくれものにオススメ?一風変わった設定のアニメ映画4選
・日常と地続きの冒険が描かれた日本のアニメ映画2選
・一筋縄ではいかない、記憶に残る実写映画4選
異なる立場の者たちが友情を育む、王道の冒険が描かれたアニメ映画5選
1:『アイアン・ジャイアント』(1999)
上映時間:1時間26分
9歳の少年が森の中で巨大なロボットと出会い友達になるが、やがて周囲を巻き込んだ騒動にも発展していく……という『E.T.』(1982)に通ずるジュブナイルSF作品だ。物語の舞台は1957年、ソ連が人類初の人工衛星のスプートニク1号を打ち上げた年であり、その当時の世相も含めてオトナこそが興味深く観られるだろう。
少年と巨大ロボットの交流はそれだけで楽しい上に、「本当に望んでいることをやればいい」という、”夢”に対して真摯かつ尊いメッセージを捧げているのが素敵だ。そのメッセージは、後にブラッド・バード監督が手がけたピクサー作品『Mr.インクレディブル』(2004)や『レミーのおいしいレストラン』 (2007)でも一貫しているので、そちらが好きだという人にもオススメだ。
2:『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2016)
上映時間:1時間42分
「絶対に日本人に観てほしい」と強く願えるのがこの作品だ。大きな特徴は、「人形や小物をカメラで撮って、少しだけ動かして、また撮影して、また動かして……」と気が遠くなる作業を繰り返して作られたストップモーションアニメであることと、日本を舞台にしていること。三味線や折り紙が重要なモチーフとして登場するほか、衣装や建物も古来の日本を見事に再現しており、その圧倒的なビジュアルだけでも惹き込まれるだろう。
それでいて、物語は「サルとクワガタのお供と一緒に旅に出る」という単純明快な冒険活劇であるため、オトナから子供までワクワクしながら楽しめる。さらに、「人はなぜ物語を必要とするのか?」と、創作物そのものの意義を説いていることも素晴らしい。知らないままなのはあまりにもったいない、アニメ映画の1つの到達点と言うべき大傑作だ。なお、Netflixでは同じくスタジオライカが製作したストップモーションアニメ『コララインとボタンの魔女』(2009)と『ボックストロール』(2014)も鑑賞できる。
3:『クロース』(2019)
上映時間:1時間38分
自己チューでだらしないおぼっちゃまが、争いが絶えない村で手紙配達員になり、やがて孤独な老人と出会いプレゼント配りを始め、村で変化が起こっていく……という物語だ。その最大の特徴は、「なぜサンタクロースが世界中から必要とされるのか?」という疑問と、その存在意義を解き明かしていることにある。サンタがいないと知っているオトナにも、そして本当にサンタがいると信じている子供にとっても、サンタという概念の素晴らしさに納得し感動できるようになっているのだ。
Netflix限定で観ることができるオリジナル作品であり、アカデミー賞アニメーション賞にもノミネートされたこの『クロース』は、3DCGアニメが全盛期となった現代で、あえて2Dの手描きアニメの表現にこだわった作品でもある。どこか懐かしくも革新的でもあるビジュアルと、全ての人にエールを送る優しい物語が合わさった、アニメ映画の新時代の幕開けと言うべき名作だ。
4:『パンダコパンダ』(1972)&『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』(1973)
上映時間:34分&38分
高畑勲が監督を、宮崎駿が脚本を手がけた作品だ。『パンダコパンダ』は1人暮らしの少女とパンダの親子の交流をコミカルに描いた『となりのトトロ』(1988)の原型とも言うべき内容で、その続編の『雨ふりサーカスの巻』はいつも見知っている場所が水没してしまうという『崖の上のポニョ』(2008)を連想させる物語になっている。
それぞれ上映時間が短めなので、あまり長いとグズってしまうというお子さんにもオススメだ。また、現在日本ではNetflixに限らず、配信サービスでスタジオジブリの作品を観ることはできないが(ただし日本とアメリカとカナダを除いた世界190の国ではNetflixで視聴が可能)、高畑勲と宮崎駿の両方の作家性を強く感じるこの『パンダコパンダ』なら観ることができる。そのため、ジブリのようなファンタジー作品を観たいという人にも、この2本をオススメしたい。
5:『ネクスト ロボ』(2018)
上映時間:1時間45分
母親と二人暮らしをしている少女がロボットと出会い友情を育んでいく、ディズニー作品の『ベイマックス』(2014)と、前述した『アイアン・ジャイアント』を組み合わせたかのような内容だ。近未来の圧倒的なビジュアルはそれだけで楽しく、破壊の限りを尽くす大迫力のアクションも連続し、キャラクターはとても愛らしく、厳しい家庭環境も描かれるという、盛りだくさんな内容となっている。
中国・アメリカ・カナダの共同制作であり、そのスケール感はピクサーやディズニーの劇場公開作と遜色ない。物語にはやや強引なところもあるが、前述した『クロース』と同じくNetflixのオリジナルコンテンツの強さを感じさせる堂々とした作品だ。『AKIRA』(1988)や『機動戦士ガンダム』などの影響も強いということも、日本人にとっては嬉しいポイントだろう。
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March 29, 2020 at 01:32PM
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