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雨傘運動「女神」、学生と議論 来日できず…スカイプで - 朝日新聞
香港の民主活動家で、2014年の「雨傘運動」で「女神」と呼ばれた周庭（アグネス・チョウ）氏が1月、緊迫が続く香港情勢について、立命館大の学生とテレビ電話で議論し、運動のあり方などについて意見を交わした。
同大政策科学部の上久保誠人教授のゼミの一環で、「逃亡犯条例」改正問題をきっかけに政府への抗議活動が続く香港の実情を知ろうと企画した。
日本のアニメなどが好きで、日本語を独学でマスターしたという周氏。来日する予定だったが、昨年8月に香港の当局に一時拘束され、海外渡航できなくなり、インターネット電話「スカイプ」での議論となった。
周氏は冒頭、逃亡犯条例改正案の完全撤回や、警察の暴力に対する独立調査委員会の設置など、活動家らが掲げる「五大要求」について説明。「香港では警察が法律を無視してデモ隊に暴力を振るい、政府も見ているだけ」と批判した。
日本の学生からは、火炎瓶を投げるなど、運動が一部で過激化していることに質問が集中した。周氏は「香港では過去にも穏健的な方法でデモをしてきたが、政府は市民の意見を聞こうとしなかった」などと答えた。「支持を得られないこともあるのでは」との問いには、昨年6月のデモに200万人（主催者発表）が参加したことや、11月の区議会選挙で民主派が圧勝したことなどを挙げ、「民意は明らかだ」と主張した。
さらに、「よく日本人に暴力はだめと言われる」とした上で、「警察の暴力で殺されてもおかしくないし、逮捕されたら何をされるか分からない。皆、その怖さを持ちながら戦っている。運動の経緯を知らずにただ暴力はダメと言うのは傲慢だ」と反論した。
デモ隊の拘束や負傷者が多数に上っており、ある日本の学生は「さらに犠牲者が出る可能性がある中でいつまで運動を続けるのか」と質問した。周氏は「運動をやめても犠牲は出る。警察はもっと暴力的になり、政府はデモをする自由を奪うかも知れない。香港が平和になるという甘い話ではない」と、運動への覚悟をにじませた。
周氏と日本の学生のスカイプでのやりとりは、ユーチューブ（https://www.youtube.com/channel/UCGkeJnXqCzMgN4_Fnw2kvhg
）で見られる。（笹山大志）
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February 06, 2020 at 08:48AM
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