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「まずは自分の命守って」 当時、高1の首藤さん 南三陸・震災伝承施設で映像参加 - 河北新報オンライン
comot.prelol.com宮城県南三陸町に1日開館した東日本大震災伝承施設「南三陸311メモリアル」。ラーニングプログラムの映像では、被災した町民があの日の行動を振り返る。当時志津川高の1年生で、現在は石巻市蛇田中教諭の首藤大知さん(28)もその一人。惨事が起きた高齢者施設へ救助に向かった自身の行動に、命を守るための「問い」を重ねる。(気仙沼総局南三陸分室・高橋一樹)
救助に行く判断
あの日、首藤さんは高台にある志津川高グラウンドで野球部の練習中、激しい揺れに見舞われた。
「津波が来るかもしれない」。避難者を受け入れるため体育館で水をくみ、暖を取るカーテンを用意した。突然、街の方から「バキバキ」という音が響き、高さ15メートルを超える津波が襲ってきた。
すぐ下の特別養護老人ホーム「慈恵園」が濁流にのまれるのが分かった。恐らく、中に利用者が取り残されている。「行こう」。一緒にいた運動部員と話し、自分たちの判断で施設に向かった。
水は膝の高さに引いていた。壁が抜け、何もかもひっくり返っていた。真っ黒な室内のあちこちから、うめき声が聞こえた。上下に重なるベッドに挟まれた利用者も。「地獄絵図だった」。生きているのかどうかも分からないまま、職員や住民と協力して畳に乗せ、何人も運び出した。
「第2波が来る!」。高い場所で街を見張っていた仲間たちの声が聞こえ、やむなく引き揚げた。全員を運ぶことはできなかった。施設の利用者48人、職員1人が犠牲になった。
「とにかく『助けたい』の一心だった」と振り返る。あの日は仲間を信頼し、自信を持って行動した。しかし、当時の高校教員には後に「知っていたら(施設に)行かせなかった」と言われた。津波の直後に浸水した場所に行くことは大きな危険を伴っていた。
正解分からない
自分も教師となった今、教え子だったら行かせないと思う。ただ、あの状況下で冷静に行動できるだろうか。もし止められたら行かなかったのか。「そもそも正解が何だったのか分からない。間違いなく言えるのは、まずは自分の命を守ってほしいということ。自分を大切にできて初めて人を大切にできる」
伝承施設のプログラムは「生死を分けた避難」「そのとき命が守れるか」をテーマに、住民一人一人の体験と現在の思いを語るシーンが組み込まれた。
悲しみや苦悩、後悔…。ありのままの感情を伝え、わが身に置き換えて考えてもらう。それこそが、寄せられた支援への何よりの恩返しになるという被災地の思いがある。
首藤さんは石巻の教壇でも自身の体験を生徒に伝えている。「多くの支えがあって生きてこられた。誰かの命を救うことにつながるなら、これからも一生懸命話したい」と力を込める。
[メモ]南三陸311メモリアルの開館は午前9時~午後5時。火曜と年末年始休館。約1時間のラーニングプログラム参加は一般・大学生1000円、高校生800円、小中学生500円。スケジュールは施設を運営する町観光協会のホームページで確認でき、事前予約もできる。連絡先は同協会0226(47)2550。
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